オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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 オランダでは、子どもが中学1年生になると一般に「一人前」のように扱われるようになります。登校・下校も1人で行い、(小学生は、親が送り迎えするのが義務ではありませんが定番)朝食やお弁当も自分で作り、何から何まで自分で行わねばならないのがごく当たり前になります。これはある意味での独り立ち、ともいえるのかもしれません。


 しかし、まだ中学1年生、年齢は12歳か13歳。やはり、親が一気に手を放してしまえば、独り立ちどころか勝手に何でも行ってしまう、ということになりかねません。特に、学校で食べるお弁当(昼食)ともなれば、タガが外れたかのように好きなものだけ食べるようになってしまうのは当たり前でしょう。


これもダメ、あれもダメ?(画像提供:Schooldul.nl)

これもダメ、あれもダメ?(画像提供:Schooldul.nl)

 また、各中学校には各種自動販売機がたくさん置いてあります。例えば、グミ菓子やポップコーン、ポテトチップスやジュースなどがコイン一つで買えるとなれば、自分で作るお弁当よりもずっと魅力的?なのは明らか。

 しかし、こうした物ばかり食べていてはやはり、栄養の偏りや肥満も気になってくるでしょう。そこで、国内外のジュースやドリンクの製造会社が提携し、来年までに肥満防止のため、砂糖を大量に含有する缶入りドリンクの販売中止を決定しました。


 ドリンクだけではなく、今後はポテトチップスなどスナック菓子類に関しても検討される見通しだそうですが、最初は砂糖入り飲料の販売を禁止することに。その主眼は、青少年の肥満対策だということですが、決してそれだけではないようです。ティーンの子どもを持つ親たちは、砂糖入り清涼飲料水は「歯に悪い」とか、「太る」といった理由をつけて子どもたちから遠ざけようとしますが、実際、こうした清涼飲料水はミネラルウオーターなどと比較すれば値段が高いのが常。そこで親たちは、お金を減らさないよう、なるべくなら水道水を活用してほしいと望んでいる人が多いのです。いうなれば、親たちの要望を加味した決定といえなくもありません。


グミもスイーツ類もNG?

グミもスイーツ類もNG?

 確かに清涼飲料水より、水の方が健康にはいいでしょう。毎日飲むのなら、水がいいに決まっています。が、子どもたちの言い分は、「学校で飲むくらいいいじゃないか!」といったところ。中学生になり、突然?独り立ちさせられた彼らが、与えられた自由を満喫するための一例が、この清涼飲料水なのですが…。


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