メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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 メキシコは言わずと知れた「格差社会」。毎年、世界長者番付の上位10位に必ずランクインされるカルロス・スリム氏は、国内の電話会社などをはじめ大手数社を所有し、その資産総額は2018年の発表で約670億ドル。

 かたや、メキシコの政府が定める1日の「最低賃金」は90ペソ(約540円)ほど。時給ではなく日給です。4人家族の食べる分ギリギリです。最低賃金を得られる職種とは、畑の地面に膝をついての収穫作業などの単純作業。

 高卒入社したばかりで特殊技術も専門知識も持たない電子機器の工場のラインオペレーターなどは、1日200~250ペソ(1200~1500円)。大学生の企業でのアルバイトなどは、1日200~220ペソ(1300円程度)。大卒一般職の初任給などは7000ペソ(4万2000円)からのスタートになります。

 これでも、何とか生活していけるのがメキシコでもあるのですが。


がっちり入場が管理されています

がっちり入場が管理されています

 この数カ月、仕事の縁でグアダラハラ周辺にある超高級住宅地(特松クラス)に度々お邪魔していますが、その敷地内では外よりも「目に見える格差」が明らかとなっていました。

 お金持ちになればなるほど、大切にしてお金をつぎ込むのが「安全」。家族と財産を安心して守れる居住区に住むのがお金持ち。まずこのフラクショナミエントと呼ばれる住宅地、広い敷地に入るのにちょっと一苦労です。

 敷地内の住民としてナンバープレートや身分証明書を登録している車用のゲート「住民専用」と、そうではない外からの車用「来訪者用」と、ゲートの受付が分かれています。

 住民専用は社内に設置したセンサーなどですっと通っていくことができますが、「来訪者用」は、まずその専用の列に並び、順番が来たら自分の写真付きIDを渡し、どこの誰に会いに行くのかを告げます。直接、警備受付が先方と連絡を取り、来訪者が間違いないか確認し、ようやく中に入ることができます。長い時は15分待たされることもあり、約束の時間に行くために少々早めに着いている必要があります。


お勤めご苦労さまです

お勤めご苦労さまです

 ここで入場を待っている間、ちょうど夕方5時を過ぎたあたりで、逆に敷地から徒歩で出ていく多くの人を見ます。彼らはここの住人ではなく、仕事に来ている人たちです。

 敷地の中に数百ある住居、そこでお掃除やお料理、子どものお世話などに毎日通いで来ている人たちです。家庭によっては、家の一室を彼らに当てがい、住み込みでお願いしているところもあります。


前後左右どこを見ても豪邸ばかりです

前後左右どこを見ても豪邸ばかりです

 メキシコでは昔からよく言われている言葉に「掃除人を雇うか、掃除人になるか」というのがあり、ここのような超高級住宅地でなくても一般の中流家庭でも、お掃除専門の方を週に何度か頼んでいるケースが普通。

 お金持ちのお宅で1日働いた通いの皆さんは5時に仕事を終え、これからそれぞれの自宅(梅クラス以下)に帰っていくのです。



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