オランダ

オランダ:アムステルダム

カオル フリードリヒス

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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スピードスケートを楽しむ北部オランダの人たち(画像提供:フリー画像)

スピードスケートを楽しむ北部オランダの人たち(画像提供:フリー画像)

冬季オリンピックの話題をさらった、小平奈緒選手の健闘ぶり。その努力は、見事に金メダルという最高の結果をもたらしました。まさに、日本の誇りともいえる快挙に、オランダのスケートファンらも大興奮。なぜかというと、小平選手がオランダに”スケート留学”していたことは、有名な逸話だからです。


 日本とオランダは、当然のことながら文化の違いがあります。日常生活を送る中、衣食住のどれをとっても日本とは全く違うと言えるでしょう。オランダを批判するつもりは決してありませんが、日本と比較すれば、何から何まで質素で素朴、というのがオランダ式。小平選手も、オランダで生活するにあたって驚愕(がく)したことも多々あったと思います。日本では当然のことが、オランダでは皆無、ということが多かったのではないでしょうか。


朝から滑る人もたくさんいる(画像提供:フリー画像)

朝から滑る人もたくさんいる(画像提供:フリー画像)

 小平選手のスケート技術はもちろん素晴らしいの一言ですが、彼女のオランダ語能力は称賛に値します。たった2年間ほどの期間で、これだけ難しい言語を習得したのは、同じ日本人として心から誇りに思います。

 私事で申し訳ありませんが、在蘭25年になる自分は、恥ずかしいことに、オランダ語を理解する(相手の話す内容が90パーセント以上理解できる)のに、10年ほどかかったからです。その上、私の配偶者はオランダ人で、子どももオランダ語で会話しています。家族の間では、24時間オランダ語が飛び交っているというのに、この始末なのですから、いかに小平選手が語学にも秀でていたかが分かります。


登校前に滑る子どももいる(画像提供:フリー画像)

登校前に滑る子どももいる(画像提供:フリー画像)

 オランダ人は、冬になると誰もがスケートをする、と思っていらっしゃる方も多いでしょう。100パーセント誰もが、というわけではありませんが、確かに子どもたちは冬になって池などに氷が張ると、「今年の冬は、スケートができる?」と騒ぐようになります。

 スケートが最も盛んで、著名選手を輩出してきたのは、北部フリースランド地方と呼ばれる地域です。ここでは氷点下になると池や水郷に分厚い氷が張るため、自然の中で気軽にスケートが滑れる好材料がそろっているというわけです。小平選手も、このフリースランド地方で頑張り、今回のメダル獲得に至ったのです。


 オランダで、小平選手のあだ名は「Boze Kat」(ボウズ カット:怒るネコ)でした。ネコが怒って背中を弓なりにするスタイルでその技を磨いた彼女が金メダルを獲得したとき、実況中継をしていたオランダのアナウンサーは興奮して、こう叫びました。「怒るネコは今、金色に輝くネコ(オランダ語で、Goude Kat:ハウデ カット)になりました!!」。

 小平選手、おめでとう!!


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