ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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ブラジルのコーヒーについて語る高橋さん

ブラジルのコーヒーについて語る高橋さん

 国際コーヒー機関(ICO)によると、ブラジルは7月、前年同月比28・2%増の310万俵(1俵60?)を輸出し、明るい話題になっている。この機に、事情通の元丸紅ブラジル社重役のルドルフォ・高橋さん(76)=日系2世=にコーヒーにまつわる話を聞いた。
 「ブラジルのコーヒーはアラビカ種が約70%、ロブスタ種30%。もちろん、長年世界一の生産量を誇り、全体消費量も世界2位です」と、高橋さんの話に力が入る。


コーヒーの実

コーヒーの実

 「毎年9~10月が収穫期になっており、木は15~20年で植え替える。近年はコンピュータやドローンで生産や収穫をコントロールしており、経営者はサンパウロ市に住んで現場の農場へ指令を出す」そうだ。かつて、100年ほど前に日本移民が移民船で渡り、農園で実を素手でもぎ取り、大きな笊(ざる)で選別していた時代を思うと、隔世の感がする。
 「生産はもともとサンパウロ州とパラナ州の州境辺りで盛んだったが、近年は東部のミナス州が中心で、バイーア州へも移りつつある。ブラジルは日本の23倍の国土面積を持つ。台風などの自然災害が少なく、生産にはまだ余裕がある」ようだ。


 「総消費量は米国が1位だが、1人当たりではフィンランドがトップ」。何でフィンランドが?と、いぶかる向きもあるかと思うが、それには理由がある。情報によると、1日に6時間以上働く人には、2回のコーヒーブレイクを設けるよう労働法に定められているからだ。ちなみに、サンパウロ市の喫茶店での1杯の値段は5レアル前後(約150円)。


 最後に、高橋さんがこう言って笑った。「日本人は質のいいコーヒーを飲んでいて舌が肥えている。いつもお茶をたしなみ、飲み物の味に敏感なのでしょう。ブラジルのスーパーで真空パック詰めのコーヒーを買い、日本へ持って行けば、すぐ安物と見破られる」



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タグ:サンパウロ

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