オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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 オランダ料理、と聞いて、「あ、あの料理だ!」とすぐに思いつく方は、かなりの食通でしょう。オランダ人たちに尋ねても、誰もが、しばし考え込んでしまうほどなのですから。

 食に関しては多少、出遅れ感が否めないのがオランダのグルメ界なのですが、遅ればせながら、仏料理に影響を受けたヌーベルキュイジーヌが、10年ほど前からトレンドとなっており、食通の味覚をどうにか満足させている、といった状況です。


レモンに書かれたものは一体何か??

レモンに書かれたものは一体何か??

 オランダのビジネスマンやキャリアウーマンたちにとって、毎週金曜日の退社後、四つ星以上のレストランで友人らとゆっくりディナーを満喫するのが定番となっているのですが、彼らにいわせると、どのレストランも趣向を凝らし、努力して独創的な料理を提供することに徹しているが、それでも、ネタを出し尽くしたきらいがあるとのこと。ヌーベルキュイジーヌもいいが、ごく当たり前のレストランには、すでに食傷気味…という感じなのだそうです。

 彼らを満足させるために、味覚だけで勝負するのではなく、奇をてらったアイディアを駆使しつつ、凝ったメニューを提供するレストランに、最近注目が集まっているのも、あながち不思議ではないかもしれません。


 地理的に国の中心に位置するユトレヒト市は、首都アムステルダムをはるかに超えた、グルメのためのホットスポットとして週末は特に大いに賑わっているようです。そのスポットのひとつが、話題の『CircusCitroen(サーカス・シトロン)』なるレストラン。ここは別名を「ゲリラ・レストラン」というのだそうですが、いったい何がゲリラ的なのでしょうか?

 このレストランでは、別のレストランで腕を振るっているシェフたちを集め、街中の「どこか」のレストランの厨房へとゲリラのごとく乗り込み、その場のノリで料理を作り、ふるまってしまう、というユニークさをウリとしているのです。レストランの宣伝法もユニークそのもので、レモンに、一枚の名刺サイズのメニューカードを貼り付け、道端、銅像の下、店先、などなど、思いつくまま気の向くまま、街中のいろいろな場所に、転がすのだそうです。

 メニューカードには、アペリティフからデザートまで、凝ったコースメニューがずらりと並んで記されているのですが、どこのレストランで味わえるのかは、誰も知らない、というのが何だかミステリアス。


レストランの場所も、行き当たりばったりのことも・・・

レストランの場所も、行き当たりばったりのことも・・・

 「どこだろう?あそこかな?」と、好奇心をそそられた人は、早速ツイッターでレストランをフォローし、ぜひとも一度、行ってみたい!と思ったら予約を入れれば、それまで「秘密」だったレストランの場所を教えてもらえるという仕組みです。

 この、あっと驚く“仕掛け”が、サーカスのような意外性をもたらし、大好評のゆえんでもあるそうです。


 さて、気になる味のほうですが、期待を裏切らない、さすがのテイスト!とツイッターにも絶賛の声がたくさん寄せられているようです。各レストランから選ばれた、腕利きシェフの名に恥じない味は、大人気で、客寄せのために、奇抜さだけを売りモノにするのではなく、内容も充実しているそうです。

 奇抜とはいえ、レストランでおいしい料理を楽しむには、ちょっとした工夫も必要、ということでしょうか。


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