メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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メキシコの元旦

2020.01.05 up

 大晦日。元日に日付が変わる頃、あちこちで大小様々な花火が上がり、人々が新年を祝います。

 カソリック大国のメキシコでは伝統的に、正月元日よりもむしろ、キリスト生誕のクリスマスを祝う方が大切だ、とされていますがそれも時代の流れ。近年では若い世代は「クリスマスは家族でしっとり祝い、元日は友達とパーティで大盛り上がり」になるそうで。酔って勢い余った喧嘩や交通違反を取り締まるための警察パトロールがいつもよりも目立って街では見られました。


いつも大渋滞の幹線道路もスッカスカ

いつも大渋滞の幹線道路もスッカスカ

 元日の早朝7時前後、街をドライブする機会があったので様子を見てみました。

 郊外から通勤のために毎朝みっちりと渋滞する幹線道路。今日はすれ違う車もなければ、前を行く車のテールランプもかなたにしか見えません。ざっと目視で普段の一割も走っていない様子です。

 6本の幹線道路が交わり、常に渋滞のロータリー式ミネルバ広場もスッカスカ。ロータリーの外側にいて信号待ちをしているのに、噴水の水音まで聞こえてきたのには驚きました。


この時間は大渋滞のロータリーもこの様子

この時間は大渋滞のロータリーもこの様子

 通常、この時間は卸業や小売業の買い出しでごった返している州で一番大きな卸売市場アバストス。こちらは少しは開いているのでは、と思ったのですが、綺麗に全部閉まっています。こんな静寂、ここではあり得ません。


ごった返しているはずの市場も誰にもいません

ごった返しているはずの市場も誰にもいません

 それもそのはず。メキシコには「初詣」という習慣はもちろんありませんし、教会のミサに行くとしても大抵昼過ぎ。午前中一杯は明け方までの家族パーティ、友達パーティで疲れた皆さんは静かに寝入っているはず。日本のようにお年玉の習慣もないので、家族でかしこまって新年の挨拶、も特にありません。出歩く人も、商売で動いている人も、誰もいません。

 ご旅行でお正月にメキシコに来られる方、元日はご注意くださいね。

 日本以上に、静かに静まり返ったメキシコの元旦でした。



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