ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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新年会であいさつする大沼会長

新年会であいさつする大沼会長

 令和初の新年が明けた。南米最大の都市サンパウロの日系社会では、新年を祝う会合が毎週末に続いている。各都道府県単位の会合は、移民110周年を終えてもまだ衰えていない。ブラジル北海道協会では1月12日に新年会を開き、約100人の来場者でにぎわった。
 新年会は正午に始まり、冒頭、同協会の大沼宜信会長が「昨年は100周年を成功裡に終えた。これひとえに会員や関係者の皆さんのおかげ。今年も皆さんと一緒に楽しくやりましょう」とあいさつ。両国国歌と「一月一日」の歌を全員で斉唱し、青年部のエリオ・藤田さん(39)の万歳三唱で新年お祝い昼食会に移った。


食事は出席者の一品持ち寄り

食事は出席者の一品持ち寄り

 会場中央の長テーブルに並べられた食事は、出席者各自の一品持ち寄りによる。酢の物、揚げ物、巻きずし、いなりずしに肉料理が並び、各テーブルの懇親昼食会では「おめでとう。今年もよろしく」の声が飛び交った。昼食後には花柳龍千多(はなやぎ・りゅうちた)さんの日本舞踊「夕顔」などが披露され、大きな拍手が起こっていた。


祝宴踊り

祝宴踊り

 会場にいた馬場光男さん(81)=音更町出身=は「会館は他県人会に比べて大きく立派だが、それだけに維持費の捻出が大変。これから長期展望で健全な運営を考えて行きたい」と力を込めた。


 同協会は、昨年8月24日に「北海道人ブラジル移住100周年祝賀会」をサンパウロで開催している。その折、「ジャパン・ハウス」に北海道から運んだ等身大の雪だるまを飾った。中野祐介副知事、村田憲俊道議会議長以下、道から約50人の関係者も出席した。


 現在、ブラジルの日系人は約190万人といわれる。都道府県人会の活動は日系社会を中心に進んできた。しかし、日本移民時代が終わり、ブラジル人となった3・4世に移る。2年後はブラジル独立200年。ブラジル社会との連携も必要になってきている。


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