スイス

スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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日本同様、スイスでも秋と言えば美味しいモノがたくさん!

日本同様、スイスでも秋と言えば美味しいモノがたくさん!

 日が昇るのが遅くなり、一方で日が落ちるのが早くなる秋。

 スイスでは、太陽が燦々と輝く晴れた日でも、気温は低くなってきており、日中の気温が8度など10度以下になる日が増えてきました。

 冬の足音が聞こえる今のうち、秋の美味しいものが多くあるので、冬眠に備えるクマの如く、これらを食い尽くさん勢いでよく食べています(笑)。我が家では『天高く馬肥ゆる秋』ではなく『“我(われ)”肥ゆる秋』という感じでしょうか…。


スーパーのジビエ関連商品コーナー。メス鹿の肉やつけ合わせ用の赤キャベツやキノコが売られていました

スーパーのジビエ関連商品コーナー。メス鹿の肉やつけ合わせ用の赤キャベツやキノコが売られていました

 この時期スイスの人々が一番楽しみにしているものの一つは、なんといっても『ジビエ』。ジビエとは狩猟などで仕留めた野生動物を使った伝統料理で、スイスなどヨーロッパの国々ではこの季節の風物詩的な料理となっています。

 日本でもここ近年はジビエが注目されてきていますが、日本の普通のスーパーマーケットであまり見かけないような、鹿肉やイノシシ肉といったジビエ肉が、豚肉や鶏肉などと同じように陳列されているスイスのスーパーは、なかなか面白いです。


鄙びた地域のレストランにて。ゲムゼ(カモシカの一種)や鹿など種類豊富。

鄙びた地域のレストランにて。ゲムゼ(カモシカの一種)や鹿など種類豊富。

 ジビエ肉のつけ合わせとして好まれるキノコや栗、赤キャベツなども同じコーナーに並んでいますし、カットや下処理済み、味付けもされているミールキットのようなジビエ関連商品も色々あるので、家庭でも簡単にジビエを楽しむことができます。

 もちろんシーズン中は、レストランでもこの秋の味覚を楽しむことができるので、秋になってレストランなどの店頭に『ジビエあります』といったメニュー看板などを見ると、「もう秋だなあ、この調子で今年もすぐ終わってしまいそうだな」などととしみじみ思います。

 ジビエ、というフランス語の響きから敷居が高いイメージもありますが、スイスでは高級レストランだけではなく、食堂などお手頃な値段で飲食ができる場所でも、気軽にジビエが楽しめます。それだけこの国の人たちにとって、ジビエ料理は伝統的で大切な季節のごちそうなのだろうな、と思います。
 
 そして本格的な冬が来る前に、しっかり体力をつけておくのかもしれませんね!




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