スイスの年末年始。例年と違ったこと、同じだったこと
2021.01.09 up
クリスマスが終わると、町はセール品を求める人々で賑わいます
明けましておめでとうございます。
去年は世界規模で、新型コロナの脅威に脅かされ、生活の中で色々と振り回される1年となりました。スイスの人々にとって、一番のイベントであるクリスマスも、感染が広がる中、ほとんどすべての飲食業を営業停止にしたり、屋内で10人を超えて集まってはいけないという規則の下、家族や親戚、近しい人たちと年末年始を過ごすこととなりました。
人気スキーリゾート地の一つ、ベルン州グリンデルワルド(Grindelwald)
クリスマスの期間、クリスマスマーケットやクリスマス関連イベントが縮小、中止となった中、スイス政府が許可したものに、スキー場の営業があります。そのため、スキー場の閉鎖を決めた周りの国々から非難を浴びる場面もありました。
スイス政府も「クリスマス期間中に、スイスへスキー休暇へ来ないでほしい」といった趣旨のことを言っていましたが、例年に比べれば多くなかったとはいえ、英国やドイツ、ベルギー、フランスなど欧州の国々からスイスへスキー休暇へ訪れる人々が散見されました。
隣の州のスキー場を通りかかった時、バスにぎゅうぎゅう詰めの人たちが、最寄り駅からスキー場まで行く様子を見かけたのですが、それを見ると「密だなあ、クラスターにならないのかな」と怖く感じました。
夜7時を過ぎれば、通りに人の姿は見えず、ひっそりとした雰囲気に
休暇期間、新型コロナに関する国境管理が厳しくなり、そのためスイス国内のホテルに滞在して、ホリデーを楽しむ人が今年は多かったよう。特にスキー場近くのホテルでは、オンラインチェックインを推奨したり、宿泊客でも、人数規制のためホテル内レストランが利用できなかったりと、ややカオスな状況だったそう。
とはいえ、レストランやカフェ、バーなどが軒並み閉店している状態だったので、スキー場での「アフタースキー(アプレスキー)」による、集団感染の話をほとんど聞かなかったので、ホッとしました。
クリスマスや年末年始は、皆でレストランやバーへ行って飲んだり食べたりするシーンが多いですが、今回はそれがなかったので、夜7時を過ぎると、町はゴーストタウンのようにひっそりと静まり返っていました。
書き入れ時の年末年始ですが、飲食業は営業停止に
クリスマスの後の大きなイベントは大みそか
この日は友人や近所の人たちと、一緒にカウントダウンパーティを楽しんだり、花火を上げたりと大盛り上がりになる日ですが、大勢での集いは禁止されました。クラスターを引き起こしかねない花火の打ち上げもNGでした。しかし実際は、各地で花火を打ち上げている輩は多く、午前1時ごろまで「パーン、パーン!」という花火の音が響いていたようでした。
その他、各地では大晦日の晩に、若者たちがこっそりと数百人規模でのパーティを催していて、警察が取り締まった、なんてニュースを翌日見かけたりしましたが、それを除けば平和的な、スイスの年末年始であったように思います。
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