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アメリカ:サンフランシスコ

サンチェス恵梨香(サンチェスエリカ)

職業…フリーランス、
居住都市…サンフランシスコ市、アメリカ

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 新型コロナウイルスワクチンの接種については、日本と同じくここアメリカでも効果や安全性、副反応、優先順位、接種方法等の話題が取り沙汰され、まさに手探り状態でのスタートとなりました。

 現在は医療・福祉従事者や重症化リスクの高い人たちへの優先接種がほぼ完了し、一般への接種が本格的に始まっています。

 開始直後はどこも数週間先まで予約でいっぱいだったのですが、ようやく私も先日ワクチン接種を受けることができました。

 その予約から接種までの段取りが日本とかなり異なっていて、とてもアメリカらしかったのでご報告いたします。


 現在、サンフランシスコでは16歳以上の米国居住者または労働している者であれば、誰でも無料でワクチン接種を受けることができます。(対象年齢は16歳以上から12歳以上まで拡大予定)

 ワクチン接種対象者、会場、ワクチンの特徴や注意点についての詳細は、サンフランシスコ市のホームページで公開されており、希望者はその情報を元に予約し、接種することになっています。

 ワクチンは現在2回接種のファイザー、モデルナ、そして使用が一時停止されていたものの、今年4月に使用再開になった1回接種のジョンソン・エンド・ジョンソン社製の3種類が使用されています。

 どのワクチンにするのかは自分で選択することになっているので、情報収集が不可欠です。

 私もどのワクチンにするかは悩みましたが、周りからの情報も考慮しつつ、1回で完了するジョンソン・エンド・ジョンソン社製のワクチンを予約することにしました。

 まず接種会場ですが、サンフランシスコ市内の計100カ所近い集団接種会場、薬局、病院の中から自由に選ぶことができます。保健所等の集団接種会場では多言語対応をしているので、まだ英語を話すことが出来ない移民の人たちも安心して接種できるようになっています。

 この中で一番人気の会場は、数が多くアクセスのしやすい大手のチェーン薬局で、私も薬局を選びました。

 接種会場によって取り扱っているワクチンが違うため、予約の際は会場の住所と空いている日時とともに、自分の希望するワクチンを接種しているかを確認する必要があります。

 私が予約した薬局は、自宅近くの大型スーパーマーケットの一角に併設されているチェーン店。まずはその薬局の予約サイトから日時の指定、個人情報、加入している健康保険の種類を入力し、アレルギーや妊娠の有無、既往歴等の簡単な問診を入力し、予約完了となります。


ワクチンをうけてる様子を撮影してもらいました。場所によっては撮影禁止です。

ワクチンをうけてる様子を撮影してもらいました。場所によっては撮影禁止です。

 当日は予約した時間に薬局の個別に仕切られたカウンターで受付を済ませ、事前にウェブ入力した内容の確認サインをしたら、直前の口頭確認の後に接種となります。ここまで待ち時間もなく、本当にあっという間に終了しました。

 健康観察待機時間の15分間をその場で待機した後、氏名、生年月日、接種日、会場、ワクチンのロット番号が記載された「COVID-19 vaccination record card」というワクチン接種記録カードを受け取って終了となります。
ファイザー、モデルナ社製のワクチンを選択した人は、1回目の接種の後に再度2回目の予約をすることになります。

 さて、副反応ですが、周りの口コミや報道でも耳にしていたので、もちろんある程度は覚悟していましたが、やはり夜になると副反応が出てきました。
私の場合は倦怠感と吐き気、頭痛と悪寒でした。

 特に悪寒がきつく、ひどい風邪をひいたかのような寒気がして、その日の夜は震えながら毛布をぐるぐる巻きにして眠りました。翌日は昼まで起き上がれず、若干の筋肉痛や倦怠感、頭がボーッとしたりしましたが、それ以上はひどくならず、重篤な副反応は起こらずに済みました。

 もちろんワクチンを接種したからといって、新型コロナウイルスの感染を完全に防ぐことはできませんし、体内で免疫が作られるまで数週間を要します。世界中で広がっている変異種の問題も考えてしまえば、全く楽観視できない状況が続きますが、日常に戻るための小さな一歩は踏み出せたかと思います。


このように自分の接種したワクチンのロット番号が書いたカードがもらえます。

このように自分の接種したワクチンのロット番号が書いたカードがもらえます。

 副反応については個人差があり、私の周りでも全く副反応がなかった人もそうでなかった人もバラバラで、何とも言えません。しかし、ワクチン接種の際は、念の為余裕を持ったスケジュールで臨むことをお勧めします。



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