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スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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フリブール州のワクチン接種予約登録用ホームページより

フリブール州のワクチン接種予約登録用ホームページより

 昨年末から、スイスで新型コロナのワクチン接種(ファイザー/ビオンテックとモデルナ製)が始まり、早くも数カ月が経ちました。

 スイスの多くの州では、高齢者及び慢性疾患などを持つ高リスクの人に対する接種に目途がついたのか、5月に入ってからは、あちこちの州で16歳以上、もしくは18歳以上の住民全員が、新型コロナのワクチン接種登録できるようになっています。

 筆者の在住州であるフリブール州も、2021年5月8日から16歳以上の住民は全員、ワクチン接種登録がOKとなりました。既に65歳以上の8割ほど、50歳以上も5割以上が、少なくとも一回目の接種を終えているからだそうです。そこで今回、我々夫婦もオンラインで申し込むことにしたのでした。


携帯電話に届いたワクチン接種予約登録完了のメール。

携帯電話に届いたワクチン接種予約登録完了のメール。

 ちなみに予約登録はインターネットで申し込む<一択>で、日本のようにコールセンターなど電話などで予約登録をすることはできません。もちろんスイスでも、インターネットや携帯電話がなかったり、インターネットに不慣れな人は多いと思いますが、その場合は友人・知人・親戚家族などに依頼して、代わりに登録してもらうようになるそうです。

 もし「頼めそうな知人も家族もいない」という人は、役場が代わりに予約登録の対応をしてくれるのだとか。


現在のもっぱらの話題は夏休み。ワクチン接種し一日も早く旅行したい人も少なくありません。

現在のもっぱらの話題は夏休み。ワクチン接種し一日も早く旅行したい人も少なくありません。

 スイスにおけるオンライン登録の方法は、州によって様々。我が州は4か国語対応(仏・独・伊・英)してくれるので助かります。大学生など海外からの学生が多い州だからなのかもしれません。

 さて、予約登録ですが、該当するホームページにアクセスすると、まず最初に性別や病気の有無、そして過去に新型コロナに感染したことがあるか、老人ホームや病院などに勤務しているかどうか、といった設問に答えていくようになっています。その後、やっと自分の名前と健康保険の個人番号(スイス在住時に加入必須)を記入するようになっていました。

 すると今度は健康保険の個人番号に登録されている現住所の確認、そして数か所あるワクチン接種センターから希望の接種地を選ぶようになっています。夫とお互い異なる言語で登録したのですが、言語によって微妙に会場も異なるらしく、それぞれ違う会場になりました。


本屋に行けば、今年夏開催予定の東京オリンピックを見込んでか、「ニッポンコーナー」が。

本屋に行けば、今年夏開催予定の東京オリンピックを見込んでか、「ニッポンコーナー」が。

 こうして5分ほどで無事登録完了。あくまで予約のための<登録>であって、予約が取れるわけではないので、情報は待機リストに加えられ、具体的な接種日が確定したら、後日携帯電話にメッセージが届くよう。

 現在数万人が順番待ちの状態らしいので、1度目の接種の順番が回って来るまで数週間かかるとのこと。1カ月とかそれ以上待ったりするのでしょうか。気長に待ちたいと思います。


 


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