オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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 コロナでのロックダウン(都市閉鎖)が、昨年の12月から本格的に突入したオランダ。半年の厳しい規制を経、3月から徐々に進行中のワクチン接種のお蔭で、感染者数は明らかに減少しています。

 それに伴い、PCRR検査の受け方にも柔軟性が伴われるようになりました。まず、「ちょっと熱があるな」とか、「喉が痛い」などの症状があった場合は、薬局でPCR検査用のキットを購入して自分で検査します。

 陽性だった場合は、症状が軽い間は自宅療養(10日間)とされており、高熱が出た場合は必ず、かかりつけ医に電話連絡して往診してもらうという仕組みです。薬局で買えるキットは、日本円にして800円ほど(6月13日現在)です。


このような検査キットは薬局や病院で購入できる。

このような検査キットは薬局や病院で購入できる。

 こちらの人たちは、日本人と比較すると我慢をしません。高熱が出たら、「苦しいです。すぐに診てください」とリクエストします。こちらで高熱とされる体温は38度で、たとえば子供が38度の熱を出せば必ず学校を休ませます。大人でも、熱が39度を超えればすぐに医者か救急病院に連絡し、アドバイスを仰ぎます。


 コロナとてしかり、です。まずは高熱が出たら即、医師や医療関連機関に連絡を入れます。一刻の猶予もないほどの症状だ、と自ら言わなくとも、救急車や当直の医師などが駆けつけてくれます。


これは陽性が判明したところ。(画像提供:Zoude.Apo)

これは陽性が判明したところ。(画像提供:Zoude.Apo)

 コロナに感染したかな?と何となく自分でわかっても、なかなか検査をしたがらないのが若者層、特に学生たちです。というのも、検査を保健所で受け、陽性とわかっても学校には行きたいという学生が多いため、内緒で登校し感染者の増大につながった例が多発しました。

 これを避けるために、各学校では無料のPCRキットを全生徒たちに配布することに。これを使って週に2回検査をすることが義務付けられています。


 ただ、学生たちはPCRキットを無料でもらえることをいいことに、果物やスープなどを使ってふざけるのがちょっとした問題になっています。しかし、このキットをいくらいたずらに使おうとも、結局は『結果不明:不適切』という検査結果が出るような仕組みになっていますので、「池の水を使って検査したら、陽性になった」などと喜んでずる休みをする学生は、さすがにまだいないようです。


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