オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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 世界的なインフレの煽りを受け、ガス・電気代高騰をはじめ、国民の生活にもかなりの支障が出始めて既に数か月になろうとしているオランダ。身近にある顕著な例としては、朝食も昼食も食べられない幼稚園・小学校の子供たちが急増していることです。

 こうした貧困にあえぐ家庭の子供たちを救うため、オランダの国会は無料の給食(朝食と昼食)を配布するため、1億ユーロの予算の捻出を提案しました。


朝食を用意する教員の人たち

朝食を用意する教員の人たち

 この無料の給食は特に貧困層が多く住む地区内の幼稚園や小学校が対象となっています。ところが、対象とされる学校側や各市の教育委員会が、この給食無料配布案にもろ手を挙げて賛成をしているわけではないというのです。それではなぜ、すんなりと決定とはいかないのでしょうか?


朝食だけではなく、昼食も配布される予定

朝食だけではなく、昼食も配布される予定

 確かに、教育委員会側では食事自体の提供案に全面的に反対したわけではありません。しかし、この食事の用意をするのは当然、担任の先生がその役目を担うことになります。オランダでは過去20年ほどの間、教員不足に悩まされてきたため、こういった食事の用意や配布を各学校に義務付けるとなると、教員の負担になるのではないかと不安視しているのです。


みんなで食べる給食はやはり楽しそう!

みんなで食べる給食はやはり楽しそう!

 今回の給食のための予算が、食事代のみならず教員の給与にもきちんと適応されるのか、否か?その点は未だに不透明のようです。また、この給食を提供する企業はどこになるのか、配布するにあたり、どの運送会社が担当するのかも決まっていません。


 11月中旬をめどに、この給食配布が行われる予定ですが、教育委員会はやはりまだ全面的に賛成してはいない模様です。「給食も大切だが、貧困層にまず手を差し伸べるほうが先決ではないか?」という意見が根強く、この先の見通しは不透明のまま。こうしている間にも、子供たちが飢えている事実は、かつてのオランダでは考えられないことでした。それほど、国民の生活は今、苦しくなってきています。


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