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アメリカ:サンフランシスコ

サンチェス恵梨香(サンチェスエリカ)

職業…フリーランス、
居住都市…サンフランシスコ市、アメリカ

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ウクライナとロシアのお菓子が並んでいます

ウクライナとロシアのお菓子が並んでいます

 大変な事態になっているロシアとウクライナですが、実はサンフランシスコ市を含むベイエリア地帯(9つの郡から成っている)にもたくさんのロシア人、ウクライナ人が暮らしています。

 そのため、サンフランシスコ市内でもロシア系のストアがあり、そこにはロシアやウクライナの製品が陳列されています。

 ロシアとウクライナは別の国ですが、海外でアジア系ストアといえば、日本製、中国製、韓国製などが一緒に売られていると同じような事と想像してください。

 2015~19年にかけての国勢調査によると、ベイエリアの住民のうち約1万4000人がウクライナで生まれ、約2万6000人がウクライナの家系であると答えています。

 また、2万4000人のベイエリア住民がロシアで生まれ、約9万8000人がロシアの祖先を持っていると回答しているデーターもあります。

 ベイエリアは、カリフォルニア州や米国全体よりも、ロシアやウクライナとつながりのある住民の割合が大きいようです。

 全米では、米国住民1万人当たり91人がロシアと、1万人中41人がウクライナと直接的なつながりがあると答えているのに対し、ベイエリアではそれぞれ161人、53人であると推計されています。


モスクワのハムとウクライナのハム

モスクワのハムとウクライナのハム

 なので、今回の事態はベイエリアの住民にとっても身近に感じるかもしれません。
 
 私もサンフランシスコ市内の大学ではロシアやウクライナに関係のあるクラスメイト、インスタラクターと知り合う機会が多かったです。

 当然それだけのロシア、ウクライナと関係のある住民がいるのでロシア系のストアも何件か市内にあります。

 米国の一部ではロシア製のウォッカの不買運動が広まっているという話題もツイッターなどで飛び交っていましたが、サンフランシスコのロシア系ストアではそのような運動は広まっていない様子です。

 日本時間で3月2日にストアに行ってみましたが、通常通りロシアの製品も売られてました。

 同時にウクライナの製品もたくさん陳列されていました。店内では特に戦争に関するプロパガンダのアクションやメッセージもなく通常通りの店内の様子でした。


ウクライナ、ロシア、リトアニアなどで醸造しているビール

ウクライナ、ロシア、リトアニアなどで醸造しているビール

 このように、多くのロシア系とウクライナ系の住民が共存しているベイエリアは、今回の事態は ” 身近な国の出来事 ” と捉える人が沢山いるのではないでしょうか。




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