ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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 私事で申し訳ない。ついに、筆者も新型コロナウイルスに感染し38℃に迫る熱が出た。医療機関で診察を受け4日後には平熱に戻り回復した。

 熱っぽいと感じたのは6月24日の夜。翌朝も下がらず咳がいっそう激しくなり鼻水が止まらない。体はだるく自宅での簡単な検査で陽性と出た。前日の23日、連れ添いに症状が出ており自分も「感染しているかも…」とは思っていた。その後、妻共々激しい咳が続く。翌25日早朝、診療所へ。


 我々夫婦は「prevent senior」という民間医療保険会社の会員で、それぞれ毎月1千30レアル(約2万5千円)を払っている。診療・入院・食事一切が無料で24時間対応してくれる。院内は清潔で広く、コーヒー無料の受付ロビーはホテルのような感じだ。

 会員カードを提示し5分後に医師と対面。体温、血圧、症状などの検診の結果で入院か自宅療養かが決まる。処方せんを手に30分後には帰宅可となった。医師が進めた薬を飲み28日朝に体温が36・5℃まで下がった。


 国内ニュースによると、人口約2億2000万人のブラジルでは6月末現在、全国感染者数が累計約3600万人、死者66万人。ワクチン接種は高齢者の80%以上が3回目を終了している。

 なぜ多数の感染者・死者が出たのか。考えた末の私見では、国民の大半が?マスクをはめず、?大声で会話し(特に若者)、?あいさつ時の抱擁習慣、?衛生意識の欠如――などが影響しているのではないか。


 ただ、生活のための買い物や慶弔では時々出掛けなければならない。マスク常用は当然でも飲食の際には外すから完全防備は困難だ。ブラジルの感染者数は減少傾向だがまだ気を抜けない毎日が続く。

ブラジルでの新型コロナによる初の死者は20年2月。以来、細心の注意を払ってはいたが高齢の身、今後も健康には十分気を付けたい。



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タグ:新型コロナ

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