オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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親しみやすいこの笑顔も人気の理由。

親しみやすいこの笑顔も人気の理由。

 70年にわたり、イギリスの女王としてその公務を勤め上げたエリザベス女王。国民からの人気も高かった女王の魅力は、その親しみやすかった性格にも理由がありそうです。


007役の男優と、愛犬たちと共に歩きながら演技するエリザベス女王。(画像提供・Pixabay)

007役の男優と、愛犬たちと共に歩きながら演技するエリザベス女王。(画像提供・Pixabay)

 2012年に開催されたロンドンオリンピックのための宣伝コマーシャル撮影の際、イギリスが誇る架空のスパイ、007(演じたのは、男優のダニエル・クレイグ)との共演依頼が女王にオファーされました。そのとき、快く引き受けたのみならず、セリフつきの役を堂々と演じた女王に国民は拍手喝采を送りました。こうした親しみやすさも相まり、国民の多くは女王が亡くなったことを心から悲しんでいます。


 9月19日は、女王の葬儀が行われました。イギリス王室と親しい間柄にあるといわれる、オランダの王室からは、国王ウィレム・アレクサンダー、マキシマ王妃、ベアトリクス王女が参列しました。


特別な友好関係にあったとされる、蘭・ビアトリクス女王(左)と英・エリザベス女王。(画像提供・Pixabay)

特別な友好関係にあったとされる、蘭・ビアトリクス女王(左)と英・エリザベス女王。(画像提供・Pixabay)

 オランダの王室ウォッチャー、ピーター・クライン・ベーニンク氏によれば、オランダ王室の上記3人が、女王の棺に最も近い場所の席に座っていたのには理由があるといいます。イギリス王室とオランダ王室には、「家族」同市の付き合いにも似た、密接な友好関係があるからだそうです。


 オランダの元女王であり、現国王の母親・ベアトリクス王女は、13 年に75歳になり、その時点で退位を表明します。

 王位を長男のアレキサンダー王子(当時)に譲位したあとで、ビアトリクス王女は時間があればエリザベス女王を何度も訪問していたとか。女王は、王女と夕食を共にしながら有意義なひとときを共有していたそうです。

 オランダのデン・ハーグ市にある、ノードエインデ宮殿には、黒い喪旗が揚げられています。オランダを何度も訪問し、王室同士で揺るぎない結束を結んだエリザベス女王に敬意を表し、在オランダ・イギリス大使館前にはたくさんの花が飾られています。


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