オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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 世界的な某調査機関による過去の調査で、オランダの子供たちの「幸福度」が世界ナンバーワンと謳われたことがありました。実際に集計された統計でも、北欧の国々の結果をほんの少しだけ上回る結果が出されていたようです。

 しかし残念なことに、この「神話」はやはり神話に過ぎなかったようです。過去2年間のコロナ禍をはさんで、不安や鬱(うつ)を訴える子供たち(小学校高学年生から18歳まで)が急増している、と厚生省は警告しています。


授業はパソコン越しで。(画像提供・Istock)

授業はパソコン越しで。(画像提供・Istock)

 コロナ禍中、完全なロックダウンが年間で数回実施され、夜間の外出までもが規制されたオランダ。子供たちの生活にも、様々な影響がありました。まず、ロックダウン中は学校へ行くことも当然ながら禁止されました。毎日、パソコンの映像を通してクラスメートや友だちと交流するだけで、放課後に遊ぶことや週末に会うことすら出来なかったのです。担任の先生に会うことも出来なければ、親戚(いとこなど)にも会えない日々が何週間も続きました。


 その結果、学校をとても楽しい場所だと思っていた小学生の子供たちでさえ、「どうせもう、長いこと通えていないのだから、今後の学校なんて、どうでもいい場所だ」と感じるようになり、さらには「今後のことが不安になる」という返答が激増したということです。また、小学校の最終学年(日本の6年生に相当する)の子供たちになると、リモートだけの授業では勉強に集中できず、学ぶこと自体が嫌いになった、という返答をする子供もいたそうです。


コロナ禍中は、相談したい相手とも会えない日々が続いた。(画像提供・Pixabay)

コロナ禍中は、相談したい相手とも会えない日々が続いた。(画像提供・Pixabay)

 中・高校生はどうでしょうか?年齢が高くなると、進学問題や勉強の遅れによるストレスを感じている子供たちが激増し、3年前の19年時の調査時を大幅に上回る統計結果が出されたそうです。(19年度は「ストレスを感じている」が18パーセント。22年度は43パーセントにまで上昇した。ユトレヒト大学による調査)


中学・高校生が以前のように「元気」になる日はいつか。

中学・高校生が以前のように「元気」になる日はいつか。

 コロナ禍自体はほぼ終焉をむかえたとされるオランダですが、その影響はあちこちにまだ残っています。未来を背負う子供たちが、コロナ禍を完全に脱した社会で健全に成長することを願ってやみません。


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