オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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「貸家」と書いてある看板も最近は見かけなくなった

「貸家」と書いてある看板も最近は見かけなくなった

 8月下旬から9月上旬にかけての2週間あまりが、オランダでは新学期に相当します。数年前まで、新学期前になると高校を卒業した子供たちが独立し、親元を離れるのが当たり前の「行事」となっていました。

 ところが、ここ7、8年の間、住む家も部屋もなく、あっても家賃が上昇するいっぽうのため、独り立ちが不可能に近くなってきているそうです。


 賃貸の家はもちろんのこと、空き部屋を見つけることも非常に困難になってきています。高校卒業後に成人となり(オランダでは18歳が成人)、就職するか学業を続けるかを選び、親から独立することが当たり前だったにもかかわらず、実家で生活を続けることを余儀なくされているというわけです。


 賃貸や貸し部屋不足の原因は一概には言えません。しかし、もっともたる理由のひとつには、60~80歳くらいまでの年齢層の人たちが、老人ホーム入居ではなく自宅を選んで住み続けるようになったことだそうです。つまり、全国的に空き家自体が減っているわけです。

 現在、実家を出て暮らす若者層は、10畳ほどの部屋を7、8人でシェアしたり、クラスメートの家を週末だけ安価に借りて勉強に使い、基本的には親元に住んでいる人も多いそうです。


引っ越し先を見つけることが先決だが…

引っ越し先を見つけることが先決だが…

 それではなぜ、「住む場所」が減っているのでしょうか?前述したように、高齢者の生活変化(意思の変化)、そして、既に使用しなくなった(廃墟)オフィスが、都市部を中心に多すぎるのにも、一因があるといわれます。オランダのような小国で住宅難が起きるのは避けて通れないかもしれませんが、使用していない無駄なスペースを省くのが先決、と政府も建設省もコロナ禍以降、改善をもとめるべく動き出しています。


ふさわしい部屋が見つかっても、順番待ちに数年かかることも普通

ふさわしい部屋が見つかっても、順番待ちに数年かかることも普通

 日本からの移住先としても魅力的なオランダ(企業が起こしやすい、英語が通じる、等)ですが、住宅難で大変な思いをしている方も多いと聞いています。
住む家がない、という悩みは、土地面積が狭い小国ならではの宿命かもしれません。しかし、特に都市内にあるオフィスビルの未使用スペースなどをを効果的に使い、住宅難が根本から改善されるようになれば、家探しも、もっと楽になるのではないでしょうか。


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