スイス

スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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牡鹿のメダリオンステーキ

牡鹿のメダリオンステーキ

 秋になると、スイスの人々が楽しみにしているもの、それは『ジビエ料理』です。

 日本でも、近年は健康食として鹿やイノシシなどのジビエ料理を推奨する動きがあるそうですが、容易に手に入りにくい謎の食材というイメージを持つ方も少なくないようですね。


ジビエランチはこの「船のレストラン」で

ジビエランチはこの「船のレストラン」で

 今年、北海道での狩猟解禁期間は10月1日~翌年1月31日(エゾシカ猟を除く)となっていますが、スイスでは、地域にもよりますがもう少し早くて、9月ぐらいから狩猟解禁となります。

 ちなみに筆者が暮らすフリブール州の『狩猟カレンダー』を見てみたら、今年の9月1日~来年2月15日までが狩猟期間となっていました。

 スイスではジビエが秋の風物詩のようになっており、この時期は近所のスーパーマーケットでも鹿やイノシシなどのジビエ肉が普通に販売され、レストランでもジビエ料理を提供するところが多いです。それほどスイスの人たちにとってジビエは身近な存在、ということなのでしょう。

 ジビエは期間限定のご馳走で人気の料理なので、秋の週末はレストランでジビエ料理を堪能する人も多いです。


レストラン内部はほぼ船のまま

レストラン内部はほぼ船のまま

 さてそんな秋晴れのある週末に、我々もジビエ料理ランチをしにちょっとユニークなレストランへ出かけてみました。ホンモノの船が改装されたレストランです。もともと1913年から1965年までスイスの湖を定期航行していた汽船だったのだそう。

 そんな陸にある船のレストランでオーダーしたのが、牝鹿のジビエ料理。大きなお皿にジビエが様々なつけ合わせと共に登場した時は驚きました(笑)。これで2人分とは。


これで2人分!牝鹿肉とフルーツなどのつけ合わせがたくさん

これで2人分!牝鹿肉とフルーツなどのつけ合わせがたくさん

 牝鹿の腰の部分の肉で、柔らかく高級な牛肉を食べているような感じでした。

 ジビエ肉は低脂肪、低カロリーで鉄分やビタミンB群などのミネラルを豊富に含む食材ということもあり、1年に1~2度ほど健康に意識してジビエ肉を食べる、と言うスイス人の友人もいました。


ジビエ肉と副菜、郷土料理のシュペッツリ(シュペッツレとも)

ジビエ肉と副菜、郷土料理のシュペッツリ(シュペッツレとも)

 南ドイツ発祥でスイスでも良く食べられる卵パスタ、シュペッツリや葡萄、洋梨といった果物はもちろん、栗、赤キャベツ、芽キャベツなども美味しかったです。

 ジビエランチで十分栄養を摂ったので、今年も寒くて暗い冬を元気に迎えられそうです。ただランチを食べ過ぎて、この日夕飯は全く食べられませんでしたけどね(苦笑)。


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