メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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 10年以上前に仕事で地方に行く途中、通りかかった小さな村のパン屋さんの素朴なパンが忘れられず、友人を誘って行ってきました。片道2時間半、ちょっとした旅気分です。

 ミチョアカン州チルチョタ村は人口4万人に対しパン屋が十数軒。元々トルティーヤを主食とするメキシコの中ではパン屋の軒数が多い気がします。
 
 周辺都市から少し離れているせいか、大きなパンメーカーの移動販売車がここまで来ないのかもしれませんが、それにしても特に村の中心部をぶらぶら歩いているとあちらこちらにパン屋さんがあるので「多いな」という印象です。

 そしてその大半のパン屋さんが、三代、四代と商売を続けており、みなさん一様に「昔ながらの製法を保っている」そうです。


家の中庭にたくさんの薪!

家の中庭にたくさんの薪!

 家の中庭にたくさんの薪(まき)を置いて、家の一番奥にレンガと練った土で作った大きなオーブン、焼きたてのさまざまなパンは無造作にテーブルに広げられ、客はカゴに欲しいものを入れていきます。一つひとつ値札などついておらず、名前すら書いてありません。

 焼き上がったものを次々に空いたスペースに転がし、冷める間もなく売れていく。無造作にガサガサとビニール袋に入れたり、近所のお婆さんなどは家からカゴを持ってきてそこに盛り、お金を払ってそのまま帰ったり、というエコスタイル。


100年以上使っているレンガの窯

100年以上使っているレンガの窯

 自分は三代目で、息子も四代目として修行中だというご主人に「なぜこの村にこんなにパン屋さんが多いのか」と尋ねるも、昔からやっているのをそのまま続けていて、それしか知らないとの回答。なんとも素朴です。


飾り気の無さ(無さすぎ!)も良さのうち

飾り気の無さ(無さすぎ!)も良さのうち



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