スイス

スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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イェーゲンストルフ城

イェーゲンストルフ城

 「古城」と聞くと、何となくディズニーランドのシンデレラ城のようなお城を想像して、フランスやドイツの有名で大きなお城を想像されることも多いのですが、実はスイスにも古城がたくさんあります。

 そのほとんどが日本では知られていませんが、それぞれに歴史があり、足を踏み入れるとその時代にタイムトリップしてしまいそう。

 そのため時間を見つけてはスイスの古城を訪れ、つかの間の“女王気分”を味わって楽しんでいます(笑)。

 スイスのお城はおとぎ話に出てくるようなお城、というよりは砦的ながっちりどっしりした貫禄がある建物が多い気がします。


華やかな城内の部屋

華やかな城内の部屋

 さて、クリスマス前に訪れたのが、ベルン州にあるイェーゲンストルフ城。

 有料公開されているのは夏から秋の半年間だけで、冬の間は閉館しているのですが、クリスマス期間である12月の毎週日曜日は特別に城の一部が無料公開されていました。

 どの部屋にも大きなタイル張りストーブやラジエーターといった暖房器が設置されていたのが印象的でした。

 大きなお城で、しかも部屋も大きいのでスイスの冬を過ごすためには、これぐらいの大きな、そして多くの暖房器具が必要になるのでしょうね。見て回っていた時、本当に寒かったです…。


窓際のクリスマスツリーが良い雰囲気でした

窓際のクリスマスツリーが良い雰囲気でした

 イェーゲンストルフ城が建てられた年ははっきりしていないそうですが、1200年頃には木造の城としてすでに存在していたと考えられているのだとか。

 900年以上の長い年月の中で、複数の領主の手に渡っては売られ、同時に木造から石造りの城へと改築され、そして広い庭園も造られました。

 最後の個人所有者アルトゥール・フォン・シュトゥーラーが1934年に亡くなった後、再び城は売りに出され、新しく設立されたイェーゲンストルフ城の保存協会に買い取られました。

 とはいえ、その後の第二次世界大戦時にスイス軍の司令部として使用された時期もあったそう。


晩さん会ができそうな部屋。どんなごちそうが出ていたのでしょうね!

晩さん会ができそうな部屋。どんなごちそうが出ていたのでしょうね!

 お城を見学した後、庭園も少し歩いてみました。

 近所の子どもたちなのか、父親と一緒に庭で遊んでいてほほえましく思いました。

 庭園は一年を通して無料開放されているようなので、近くに住んでいる人たちの散歩コースになっているのかもしれませんね。

 典型的な観光地、というよりは結婚式やコンサートなどのイベントに積極的に利用され、日々地元の人々に大切にされている城なのだな、という印象を持ちつつ、クリスマス仕様の古城を後にしました。


立派な造りの、大きなタイル張りのストーブがどの部屋にもありました

立派な造りの、大きなタイル張りのストーブがどの部屋にもありました

【イェーゲンストルフ城(Schloss Jegenstorf)】

ホームページ(ドイツ語)
https://www.schloss-jegenstorf.ch/de/


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