スイス

スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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ここにもネコが。何を見ているのかな?(シャフハウゼン州にて撮影)

ここにもネコが。何を見ているのかな?(シャフハウゼン州にて撮影)

 先日スイスの新聞記事を読んでいたら、「街ネコ」の銅像を建てる計画をしている町がある、というニュースを目にしました。

 その町はスイス東部グラウビュンデン州の州都クールという町ですが、この町には“モーザー氏”と名付けられた街ネコが長く市民のアイドルとして、かわいがられてきたのだとか。


スイスで一番古い町と言われるクール

スイスで一番古い町と言われるクール

 もともと飼い猫で、名前も“サンバ”という名だったそうですが、飼い主がサンバと共に遠くの地へ引っ越したものの、サンバは新しい地になじめず、一匹だけクールの町へ戻ってくることとなったのだそう。

 その後は州裁判所の女性職員たちが世話をしており、“モーザー氏”となった後は町のシンボル的存在となりました。しかし残念ながら昨年秋に老齢で亡くなり、悲しんだクール市民たちはモーザー氏との楽しかった日々を記念する、ささやかな銅像を作ることを計画しているのだそう。


オルテンの町

オルテンの町

 上記のニュースを聞いて、もう一つ似たストーリーを持つネコの話を思い出しました。それはスイス北西部ゾロトゥルン州のオルテンという町にいたトゥルーズという、やはり町のアイドル的存在だったネコ。

 トゥルーズもきっかけは飼い主さんの引っ越し。やはり縄張り意識が強いネコにとって新しい土地での生活は辛いのでしょう。自分が育ったオルテン旧市街に舞い戻り、18年の天寿を全うするまで市民たちに毎日かわいがられて暮らした、というものです。


王冠をかぶったネコ、トゥルーズの銅像

王冠をかぶったネコ、トゥルーズの銅像

 そんなわけで、オルテンの町を歩いていると、王冠をかぶったネコの像に会うことができます。

 何だか東京渋谷のハチ公のような話ですが、いつかクール市のネコの銅像が完成したら、見に行ってみたいなと思います。



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