オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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英語はしゃべれますか?

英語はしゃべれますか?

 スペインの首都、マドリードでは、観光地以外では一般に、他都市と比較すると英語が通じにくいといわれます。これはなぜでしょうか?

 マドリード市民たちによれば、「英語が話せないわけではないが、ヘタなので披露するのが恥ずかしい」のだそうです。


 「世界でもっともよく通じるのは、どの言語と思う?」と、みなさんの周りにいる人たちに質問してみましょう。ほぼ全員が「英語かな?」と答えるのではないでしょうか。しかしヨーロッパでは、自分の国の言葉こそが、最もよく通じるのだ!と主張する人たちも、中にはいるのです。たとえば、スペイン国内で同じ質問を投げかけたとすればまず、「世界でもっともよく通じる言語? そりゃ、スペイン語に決まってるでしょ!」と答える人がほとんどだと思います。


 確かにスペイン語は、本国のみならず南米でも用いられており、使用者数が世界的に多い言語のひとつです。スペイン人たちが胸を張って母国語を誇るのも、当然でしょう。それでは、彼らにとって英語はどのような位置づけなのでしょうか?実は、スペイン人たちにとって、英語は特に発音が難しく、わかっちゃいるけど実は使いたくない、というのが言い分のようです。この現象は大都市マドリードに限ったことではなく、小さな村であっても、観光地でもビジネスの場でも、大体同じ傾向にあるそうです。


 逆に、英語が完璧に出来ます!と自信満々なスペイン人もいますが、彼らは自分たちの英語がネイティブ・スピーカーと同等と信じて疑わないばかりか、英語とスペイン語をちゃんぽんにして、まくしたててくることがあり、これは少々困りものです。確かに、コミュニケーション力はあるかもしれませんが、スペイン語の発音をもって、非常に早口で英語を話すので、こちらとしては非常に聞き取りにくいのです。たとえばスペイン語はHを発音しないため、Houseがオウス、Homeはオーメ、という風に聞こえますし、何を言っているのかこちら側が推測しなくてはならない場合もあります。


 こうして考えると、スペインではどうも英語が使えそうにないな、と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし安心して下さい。ホテルではもちろん、警察や病院、薬局では英語が普通に通じますし、一生懸命こちらの英語に耳を傾けてくれるでしょう。彼らにとっても、やはり英語は「外国語」なのですから!


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