オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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 ウチの子もそろそろ、ベビー・スイミングをやらせてみようかしら?と考えているママも、多いのではないでしょうか。ベビースイミングはもともと、赤ちゃんを水に慣れさせることを目的としたものです。しかし「いつごろ、始めればいいのかな?」「どんなメリットがあるのかしら?」など、いろいろ疑問に思うこともあるでしょう。赤ちゃんの首がすわるのを見計らったら即、ベビースイミングをやらせる国もあります。

 それは、「水の国」と呼ばれるオランダ。オランダには、街中に運河がたくさんあり、子どもたちの遊び場付近にも小川が流れていたり、ため池があったり……と水の危険がいっぱい。命にかかわる事故に巻き込まれないようにするためには、赤ちゃんの頃から水に慣れておくことが必要なのです。それではここで、オランダのベビースイミングとそのメリットを紹介しましょう。


ママとトレイナー(指導員)と一緒に

ママとトレイナー(指導員)と一緒に

1.水好きにする!
 赤ちゃんの首がすわる生後12週目くらいになると、オランダの親たちは赤ちゃんをスイミング・スクールに連れて行きます。普通、レッスンは1回30分ほどで、内容はとてもシンプル。プールに入ったらインストラクターの指示に従いつつ、小さな滑り台やボールなどの小道具を使って親と一緒に遊ぶのが基本です。

 こうやってじゅうぶんに肌を水に触れさせれば、皮膚が心地よく刺激されるので、赤ちゃんも水が大好きになるのです。一般に、1歳くらいになると赤ちゃんは本能で水を怖がるようになるといわれますが、ベビースイミングを生後半年くらいから開始している赤ちゃんは、すでに水と仲良し。将来、水泳を本格的に習う年齢になっても恐怖心を抱かず、すんなりと水になじむようになるそうです。


パパ同士で知り合う機会が増えるメリットもあると好評

パパ同士で知り合う機会が増えるメリットもあると好評

2.パパも楽しく!
 ベビースイミングを含め、育児はママが担当するのが日本では一般的かもしれません。しかしオランダでは、パパたちも積極的に育児に参加します。時間さえあれば、ママの代わりにパパが、ベビースイミングを担当というのもアリです。普段は仕事で忙しいため、パパ同士で知り合う機会がなくて残念、という人も、週末を利用してベビースイミングに参加すれば、イクメン同士で話も盛り上がるかも!パパ友を見つける絶好の場をオファーしてくれるのが、このベビースイミングのメリットの一つともいえるでしょう。


2歳児くらいになったら、楽しいアクティビティにも参加

2歳児くらいになったら、楽しいアクティビティにも参加

3.寝つきがよくなる
 「ウチの子、夜の寝つきが悪くて……」「夜泣きがひどい」などなど、睡眠の乱れは親たちにとって悩みのタネかもしれません。しかしベビースイミングを始めてから、夜泣きもせずにぐっすり眠ってくれるようになった!という親からの喜びの声が多く聞かれます。赤ちゃんも水の中でからだを動かして適度にくたびれるため、親にとってもは寝かしつけが楽になるメリットが見込めるわけです。


 オランダでは、生後6カ月までにベビースイミングを始めた赤ちゃんなら、 2歳になる頃にはなんと5メートルほど泳げるようになっているとか。しかし大切なのは、「もう泳げるから」とやめさせず、スイミングを続けることだといいます。なぜかというと、赤ちゃんの脳機能は未発達なので、身体で覚えたことでも繰り返し行なわないと、水に浮く感覚を忘れ、水への恐怖心がもどってしまうからだそうです。

 こうしてみると、日本もオランダも、ベビースイミングの方法にあまり差がないことがわかって頂けたかと思います。しかしながら、個人差は当然ありますので、まずはかかりつけ医にアドバイスを仰ぎ、危険がないよう、無理をせず行うことを決して忘れないでください。


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