カーボベルデという名前を聞いて「あ、あそこだ！」とすぐにわかる方は、いらっしゃるでしょうか？もし御存じだとすれば、かなりの旅行通といえるかもしれません。カーボベルデは、アフリカ・セネガル沖６００キロメートルの大西洋上に浮かぶ、ポルトガル語で『緑色の岬』を意味する共和国です。１９７５年までポルトガル領だったこの国は、大小あわせて１８の島々から成り、どこまでも続く白い砂浜とトルコ石を思わせる青い海、一年中咲き乱れる極彩色の花々、そして砂漠を思わせる丘陵のコントラストが、多くの観光客を惹きつける最大の魅力となっています。

アクセスも比較的簡単です。ポルトガルの首都・リスボンから、最南端のアルガルベ州にある、ファーロ国際空港へバスや飛行機で移動し、そこからさらに飛行機を乗り継げば２～３時間で到着できます。旅客のほとんどは欧州の人々ですが、彼らは週末になると、リラックスするためにここへ定期的にやってきます。年がら年中、曇天を仰いでは悪天候を嘆く欧州の人たちにとって、ここはまさに、パラダイスそのものといえるでしょう。

　カーボベルデの別名は、「ヨーロッパのカリビアン・リゾート」。本物のカリブ海まで、太陽を求めに羽根を伸ばしに行きたいけれど、残念ながら、旅費と時間がない…という欧州の人たちにとって、ポルトガルから数時間のところにあるこの究極のリゾート地は、まさに、近場にあるカリブ海。また、島々にあるホテルは、至れり尽くせりのもてなしを提供してくれるので、プールサイドでゆったり過ごすもよし、カジノで楽しむのもよし。

　また、ホテルによっては、旅行客のストレス度をチェックし、とことんリラックスするために最適なセラピーやアドバイスを提供するところさえあるという至れり尽くせりぶりです。これは、日頃の疲れをいやすためにリゾート地までせっかくやって来たのに、仕事のことが頭から離れず、かえってストレスを感じることを残念がる旅行客たちのために、編み出されたケアなのだそうです。

　ポルトガルとアフリカ、そして双方と接触のあった国々の文化がほどよくミックスされているこの島々では、数多くある多国籍レストランでグルメ三昧に明け暮れることもできますし、マリンスポーツなら何でもござれ。
　
　隠れた穴場的存在でもある「ヒミツにしておきたいリゾート」の島、カーボベルデ。ポルトガルやスペインにいらっしゃる機会があれば、チャーター便を利用して、大西洋に浮かぶパラダイスに飛び、思いきり、リゾート気分を味わってみるのはいかがでしょうか？

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