オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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寒い冬を吹き飛ばさんばかりのエネルギー

寒い冬を吹き飛ばさんばかりのエネルギー

 まだまだ先の話ではありますが、来年2月に行われる謝肉祭(カーニバル)の話題をお届けしましょう。オランダ南部は他の地域と比較すると伝統の祭りが多い地域として有名ですが、夏の現在から既に、来年の祭りの主役を決める人選が行われているそうです。


 リオデジャネイロやベネチア、世界各国のカーニバルも数あれど、毎年2月から3月にかけて、オランダ南部で開催されるそれほどユニークなのものはあまり聞いたことがありません。何しろ、カーニバル参加への熱意や気合いの入り具合で、人びとの仕事に対する熱心さが問われてしまうこともあるという重要なイベントでもあるからです。


長い羽根をつけ、きらめく衣装を身に着けた王子さまたち

長い羽根をつけ、きらめく衣装を身に着けた王子さまたち

 地元南部の各市町村では、早くも毎年8月にはカーニバルの立役者の選考が行われ、11月にはカーニバルの、人呼んで「カーニバルの王子さま」が選出されるのです。この王子さまたちは、一般市民で構成され、自ら伝統的な衣装で飾り立てているのはもちろんですが、部下らの仮装ぶりを採点する権利をも担っている地域さえあるそうです。


春を呼ぶ華やかな衣装を身にまとって参加する人々

春を呼ぶ華やかな衣装を身にまとって参加する人々

 当然、人びとは衣装選びに気を遣うのですが、ただ満艦飾ならそれでいいというわけではないそうです。奇抜すぎるのはダメで、他の人よりもウケてしまいそうな奇想天外な恰好は御法度。当然手抜きもダメで、参加意欲に欠けると見られてしまうとか。その匙加減がなかなか難しいといいます。


山車も手作り。各町によって山車のテーマが決められている

山車も手作り。各町によって山車のテーマが決められている

 最も効果的なのは、派手にならぬよう控えめにし、それでいてさりげなくユニークな衣装を身につけ、お祭りを祝う者同士スマートに振舞うのが理想なんだとか。なにやら、日本の会社内でのイベント参加に共通するような雰囲気もありますが、たかがカーニバル、されどカーニバルとも言えそうです。さて、来年はどのようなお祭りになるのでしょうか…?


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