オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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ロバを引き連れて(ロバに引き連れられて?)農村を歩く

ロバを引き連れて(ロバに引き連れられて?)農村を歩く

 ある動物に魅せられ、週末や休日になると必ず郊外に出かけ、優雅なひと時を一緒に過ごしているオランダ人が増えていいます。その生き物とは一体何なのでしょうか?実はその動物はロバなのです。日本ではロバというと、あまり馴染みがない動物かもしれません。しかし、オランダでは、一般的におとなしく、仕草ものんびりしており、「見ているだけで癒やされる動物」として、とても人気があるのだそうです。


夏の日のひとときを自然の中で過ごす

夏の日のひとときを自然の中で過ごす

 れっきとした愛玩動物としても万人に愛されているロバは、坪数の多い家ならば、居間で家族らと一緒に、堂々とくつろぐ姿を目の当たりにすることもあるほど。家の中を自由に歩き回るロバはちょっと遠慮したいところかもしれませんが、愛すべきロバと一緒に優雅なひと時を過ごしたいという人々のために最近登場したのが、ロバを提供する「貸しロバ業」です。この「貸しロバ業」を行なっているのは自然を愛する50歳以上の人たち。彼らは定年後は郊外にある所有地でミニ農場を経営し、優雅に過ごすという青写真を既に描いているのですが、それに先駆けて考案されたのがこの貸しロバ業だそうです。


秋から冬にかけて曇天でもロバと一緒なら楽しいひとときが過ごせる

秋から冬にかけて曇天でもロバと一緒なら楽しいひとときが過ごせる

 この「貸しロバ業」を行なっているのは自然を愛する50歳以上の人たち。彼らは定年後に、有志と共に購入した土地でミニ農場を経営し、優雅に過ごすという青写真を既に描いているのですが、それに先駆けて考案されたのがこの貸しロバ業だそうです。


 こうした50歳以上のたちは、かつて企業戦士として日々の義務に追われていた身であり、多忙なライフスタイルをとことん知り尽くしている存在です。ほんのひと休みですら、なかなか取りにくいサラリーマンだった経験から、無理をして仕事を続けていると、無意識のうちにストレスがたまっているとすら忘れている…これでは身体に支障をきたす事もよく理解しています。ならば、最高にリラックスできる方法を、と彼らが考案したのが、ピクニック・バスケットを用意し、ロバと共に森へ、野原へ、そして海岸へ出かけて、癒やしのひとときを満喫しよう!というロバとのふれあいツアーなのです。


子供同伴の場合、ロバの背に乗せてもらえることもあるが、基本は一緒に歩くこと

子供同伴の場合、ロバの背に乗せてもらえることもあるが、基本は一緒に歩くこと

 オランダと隣国ドイツとの国境にまたがる田園地帯や森を、半日で散策するコースは、最も人気があるコースのひとつ。ロバと一緒にただ、歩くだけではありますが、癒やしのひとときを過ごしたい、という老若男女で、予約も取りにくいほど好評です。時間を忘れゆっくり、ロバと一緒に自然をも満喫できるこの貸しロバ業の規模を大きくするため、土地を無償提供する富裕層も現れるほど、静かなブームを呼んでいるということです。


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