オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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ドイツ、ベルギー、フランスと国境を接している

ドイツ、ベルギー、フランスと国境を接している

 ルクセンブルクというと、「どこにあったっけ?」「ドイツの一都市?」「ベネルクス、のルクス、だと思うんだけど…」と、しばし頭をひねる方もいらっしゃるでしょう。確かにルクセンブルクは小国で、ベルギーとドイツの間に位置し、神奈川県とほぼ同じくらいの面積しかないのですが、実は「ヨーロッパの宝箱」と称されることもある、魅力がたくさん詰まった国でもあります。


美しい景観のルクセンブルグ市周辺

美しい景観のルクセンブルグ市周辺

 ルクセンブルクの首都であるルクセンブルク市は、緑あふれる渓谷の断崖に作られた城壁に、ぐるりと四方を囲まれた静かな要塞都市で、市全体が世界遺産に指定されています。その景観は、訪れた者を圧倒する迫力に満ちた、荘厳な美しさを擁しています。市内を散策すれば、鉄の甲冑を身につけた中世の騎士が、城壁の陰から飛び出してくるのではないか、という錯覚に陥ることすらありそうです。そんなクラシックな『横顔』を持ちながらも、実は欧州諸国からの移民が人口の40%を占める事実もあり、小国ながらインターナショナルなのも、ルクセンブルクの魅力のひとつかもしれません。


ルクセンブルグ市内の大通り

ルクセンブルグ市内の大通り

 歴史的には、諸外国との交流に消極的な時期もあったようですが、西欧のほぼ中心に位置する地の利を生かし、他の欧州諸国とのビジネスをスムーズに展開させたことから、現在では欧州で指折りの金融大国といわれる存在になっています。隣国のベルギーやドイツ、オランダからは、ビジネス目的のみならず、観光のためにやってくる人たちも多いのですが、彼らが期待するのは、良質のワインと知られざるグルメ。ルクセンブルクは、実は知られざるグルメ大国でもあります。というのも、この国にはイタリア、ポルトガル、ギリシアなどヨーロッパ諸国からの移民が多く、国自慢の料理を提供するレストランやカフェが目白押しだからなのです。


周辺各国の食文化の影響を受けたメニューも目白押し

周辺各国の食文化の影響を受けたメニューも目白押し

 また、こだわり素材を味に取り入れた、ルクセンブルクならではの独創的な料理を楽しめるレストランもあり、これらコース・メニューが手頃な値段であることも、隣国からのリピーターを増やし続けている理由かもしれません。美味な料理には、ルクセンブルク産のワインがおすすめです。ドイツ・モーゼル川周辺で生産されるルクセンブルク産ワインは、大量生産を行なっていないため、現地でしか飲めないものも多く、稀少価値があるともいえるでしょう。


ルクセンブルグ産のワインはどんな料理にも合う

ルクセンブルグ産のワインはどんな料理にも合う

 ジビエ料理や、香味野菜を多く使ったスパイシーな料理に合う辛口の白ワインを片手に、「ヨーロッパの宝箱」と呼ばれるこの国の中身を少しずつ堪能していくのも、魅力的ではないでしょうか。


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