夏休みが終わり、学校や仕事に戻っていく人々が多くなる８月下旬ですが、スイスもまだ夏真っ盛り。とはいえ太陽が昇る時間は日々遅くなり、そのうちすぐ冬が到来するのかと思うと、今からちょっぴり気持ちが沈みそうです。

　それにしても気温は３０℃に届こうかという快晴の日々。日本より湿気が少なく、からっとしているとは言いますが、それでもやっぱり暑い！

　そんな夏日の週末に、ベルン州のトゥーン（Ｔｈｕｎ）という町で買い物をしていたのですが、あまり外を歩きたくないと考える人が多かったのか、パラソルや木陰のある場所、そしてカフェ・レストラン、店内などでは多くの人でにぎわっていましたが、通りを歩いている人の姿はあまりありませんでした。

　トゥーンはアルプスが身近にあり、澄んだ水をたたえる湖や川がある、中世の趣を残した美しい町です。

　町の中を川が流れており、そこで気持ちよさそうに泳いでいる人たちをよく見かけます。

　ずっと見ていると、涼しげでいいなあ、自分もきれいな水の中で泳いでみたいなあ、と思いますが、なにせ通りを行くたくさんの人々にじい～っと見られますので、自分にはちょっとハードルが高すぎて難しそう（笑）。

　でも多くの人々の前で泳いでいたら、万が一おぼれそうになった時に、すぐ誰かが見つけて助けてくれそうな安心感はあります。

　そんなわけで、夏の期間は水着姿の人たちが町の通りをうろうろ歩いていたり、濡れた裸足の足跡が歩道に延々とついていたりと、なかなか面白い風景が見られます。

　さらにこの町にはトゥーン湖という湖もあり、ここにある公衆浴場でも多くの人たちが水遊びを楽しんだり、カラフルなパラソルたちが立つ芝生に寝転がったりして過ごしています。

　湖畔のプロムナードをジョギングしたり、散策したりしている人たちもいますが、スイスの湖や川は見とれてしまうほど青く透き通って美しく、見ているだけで癒されます。

　とはいえ日本同様スイスでも、毎年この時期は水難事故が少なくありません。公衆浴場に比べ、川や湖で事故が起こることがほとんどなのだとか。

　そのため地元の警察では、救命胴衣などの浮力補助具を着用する、一人で泳がない、また可能であれば携帯電話を帯同する、といった対策を推奨しています。

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