スイス

スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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スイスの子どもたちが通学に使うランドセルはカラフル。小さな車輪がついた、スーツケース型のカバンで通学する子もいます

スイスの子どもたちが通学に使うランドセルはカラフル。小さな車輪がついた、スーツケース型のカバンで通学する子もいます

 スイスの多くの州・自治体では、8月下旬頃に学校の新学期が始まります。そのためその前の夏休み期間から、すでにスーパーや百貨店では学校の新学期に向けた関連商品、例えば学校の通学で使うカバンやランチボックス、それにさまざまな文房具などが棚に並ぶようになります。

 それと同時に、主にドイツやスイスドイツ語圏で見かけるのが『シュール・テューテ』。

 大きな円錐型の容器に、お菓子や文房具などを詰め、新小学一年生に贈るという伝統で、特にドイツでは昔から存在する行事です。

 緊張でいっぱいの新一年生をお祝い、激励するために始まった行事だと聞いたことがありますが、新1年生は初日に自分の背丈ほどもある、巨大なシュール・テューテをかついで登校します。

 実際、ドイツ在住の筆者の甥っ子は、新一年生になった時に義理の妹手作りのシュール・テューテを抱きかかえて、小学校へ登校したのを思い出しました。

 スイスのドイツ語圏でも、10年ほど前からこのシュール・テューテを店で見かけるようになりましたが、フランス語圏ではこういった行事は見かけないように思います。


スーパーでは、シュール・テューテや文房具が並んでいました

スーパーでは、シュール・テューテや文房具が並んでいました

 夏休み明けの学校の新学期といえば、筆者在住のフリブール州では新学期は木曜日から始まることになっています。

 他州では夏休み明けの新学期は月曜日から登校するところが多いので、他州から引っ越してきた人たちの目には若干奇異に映るよう。

 でも個人的には素晴らしいアイデアだと思います…なぜなら長い夏休みの後に5日間通学するのは「だるい~」となりそうですが、木曜日から新学期なら「2日頑張って通学したら週末でまた休めるぞ!」と前向きになれそうでしょう?(笑)





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