インド

インド:ムンバイ

及能 直子(きゅうの なおこ)

2009からヨハネスブルグ(南アフリカ)に滞在ののち、
現在、インド ムンバイに居住中

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訪問したインド人家庭のガネーシャ像。彩り鮮やかできれいでした

訪問したインド人家庭のガネーシャ像。彩り鮮やかできれいでした

 インドはお祭りシーズンに入りました。毎年、9月~11月頃まで、何かしらのお祭りが続きます。

 日付はヒンドゥー教の暦に基づいて決まるので、通常のカレンダー上での日程は毎年変動します。祝い方やお祭りの規模は、地方によって異なります。


街中には至る所でガネーシャ祭りを祝う祝うメッセージが書かれた看板が飾られています

街中には至る所でガネーシャ祭りを祝う祝うメッセージが書かれた看板が飾られています

 9月7日、ガネーシャ祭り(Ganesh Chaturthi)が始まりました。ガネーシャは、人間の体に象の頭を持つヒンドゥー教の神様です。インドにはたくさんの神様がいますが、その中でも大変人気があります。

 商業、学問の神様とされ、インド全体で行われますが、特に私が住むムンバイのあるマハラシュトラ州では盛大に行われます。


水辺に向かうガネーシャ像を見送るためのバンド演奏隊。大音量の太鼓の音が鳴り響きます

水辺に向かうガネーシャ像を見送るためのバンド演奏隊。大音量の太鼓の音が鳴り響きます

 初日に合わせて各家庭や職場、寺院などあらゆる場所でガネーシャが飾られます。

 最終日にガネーシャの仏像は水のある場所(川や湖、海など)に運ばれ、流されます。水の中に流すことで、その場にいる人の罪、病、障壁、悪運などを持ち去ってくれると信じられています。


水辺に向かうガネーシャ像と共に練り歩く人々

水辺に向かうガネーシャ像と共に練り歩く人々

 ガネーシャ祭りは10日間にわたります。ガネーシャを水に流す日はさまざまですが、奇数日が縁起がよいそうで、1、5日目、3日目、7日目などに流す人も多いです。

 10日目の最終日は、夕方以降は人とガネーシャの水辺への移動で、ムンバイ中の道路が大渋滞になります。


客人をもてなすインドスナックや食事

客人をもてなすインドスナックや食事

 初日の9月7日、私もインド人家庭のガネーシャを拝んできました。

 ガネーシャは色とりどりの花で綺麗に装飾され、カラーライトもあたり、とにかく明るくカラフルです。水に流すまでの間、家族、親戚、知人など多くの人がお互いの家を訪問し、ガネーシャにお祈りをします。祭りが終わるまで、家庭の主婦は、客人をもてなすための準備手配やスナック・食事作りで大忙しです。

 ちなみに、お祭りシーズンでの悩みは「騒音」です。夜型のインド社会、だいたい夕方以降にお祭りが始まり、夜の12時を過ぎても花火や爆竹がバンバン鳴っています。

 まさに泣く子も黙るほどの騒音です!初めてインドのお祭りを体験した時は、騒音にビックリしましたが、今は慣れてしまいました。

 多くの人は、ガネーシャを水辺に流した日の翌日は、お休みを取るようです。


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