インドの生活で毎朝飲むものがあります。それは、ココナッツウォーター。

　ココナッツウォーターは、インド人家庭で定番の飲み物のようで、ココナッツ屋さんが毎朝家まで届けてくれます。我が家も毎朝一個届けてもらっていて、値段は配達料込みで一個７０ルピー（約１２０円）。

　ココナッツの実は、持ってみると意外とずっしりとした重量があります。毎日フレッシュなものを届けてくれるからか、優しい甘さでクセがなく本当に美味しい！

　１個のココナッツにコップ２杯分くらいのウォーターが入っているので、ゴクゴクとたっぷり飲め、毎朝の幸せな日課となっています。インドに来てからココナッツウォーターが大好きになりました。

　ココナッツミルクと混同されがちですが、ココナッツウォーターは熟す前の若いココナッツの実の中に入っているほぼ透明の果汁です（対してココナッツミルクは、すりおろした熟したココナッツの固形胚乳を水またはココナッツジュースと一緒に弱火で煮込んでから裏漉しし、目の粗いガーゼなどの布で絞って作るもの。白い液体状のもので、タイ料理によく使われるといえばイメージがつきやすいでしょうか）。

　ココナッツウォーターは、栄養価に富んでいながらも低カロリーなヘルシードリンクとして知られており、数多くの健康効果があると言われている天然果汁１００%の完全無添加飲料です。

　抗酸化作用や免疫機能の強化、コレステロール値の改善など、様々な健康上の利点が報告されているそう。 脱水症状の改善や運動パフォーマンスの向上にも効果があると考えられています。

　インドではココナッツウォーターのほか、ココナッツオイルもよく目にします。

　料理に使用されるほか、肌の保湿や髪のトリートメントなど、美容関係の商品が溢れています。

　その他、ココナッツシュガーも店頭でたびたび目にします。砂糖よりも「ＧＩ値」が大幅に低い天然の甘味料で、肥満や糖尿病患者の多いインドでは注目されている食材のようです。

　特筆すべきは、ココナッツはウォーター、ミルク、オイル、シュガーのほか、実から取れる繊維で布を作ったり、乾燥させて食器や雑貨（よくお土産にもなる）に加工したりできるなど、捨てるところが無い、スーパーＳＤＧｓな植物なのです。

　日本ではあまり身近ではないココナッツですが、今後認知度が上がっていくことに期待しています。

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