雷が鳴ったら始まって終わるもの
2024.09.30 up
雨上がりの歩道
ムンバイは、毎年6月上旬から9月終わりまで、モンスーンと呼ばれる雨季の季節です。
雨季といっても一日中雨がザーザー降っているわけではなく、晴れ間もあります。
しかし、雨が激しい時は日本の豪雨のようで、ムンバイ中のあちこちの道路が冠水します。
鉄道機能が麻痺し、交通網が大混雑となるので、豪雨の当日や翌日は仕事に出かけられない人が続出し、学校が州の決定で休校になることもあります。
そんなムンバイのモンスーンの始まりを告げるのは、雷です。
6月の2週目頃、夜に稲妻と閃光が走り、ゴロゴロと空が鳴り始めると、雨季の始まりの合図です。同様に、9月末頃にも同じ現象が起き始めると、まもなく雨季が終わる、という合図です。
雨季のムンバイは気温は乾季より下がるものの、湿度が大変高くなり、空気はジメジメし、蒸し暑く感じ流ようになりますし、この時期に大人も子供も必ず体調不良者が続出します。デング熱も発生しやすいので体調管理には気を使います。
カフェの傘置き場
しかし、雨は作物の成長にとって、なくてはならないもの。
実はインドは国土面積の 約6割が農地である農業大国です。食料自給率は100%を超えており、輸入に頼らなくてもよい状況です。特にコメや小麦の生産量は世界でも中国に次ぐ第2位 (2019年時点)であり、国外にも輸出している重要な産業であります。
インド人の主食であるチャパティ(全粒粉を使用した薄焼きのクレープ状のパン)の原料やお米は、雨がなくては育ちません。ですので、雨季は何かと暮らしが大変になりますが、国や人々の暮らしにとって降らなければ困るものなのです。
雨季のあと、ムンバイはセカンドサマーと呼ばれる暑い日々が11月いっぱいまで続きます。1年で2度目の夏も、もうすぐそこに来ています。
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