スイス

スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

前の月へ

2025.1

次の月へ
S M T W T F S
   1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

マクデブルクで事件が起きた時、たまたま訪れていた他地域のクリスマスマーケット

マクデブルクで事件が起きた時、たまたま訪れていた他地域のクリスマスマーケット

 クリスマスシーズンにドイツを旅する際、一番楽しみなのが各地で開催されるクリスマスマーケット巡り。

 しかし2024年12月20日、ドイツ東部の町マクデブルク(Magdeburg)でのクリスマスマーケット襲撃事件が起き、6人が亡くなり、そして300人ほどの怪我人が出てしまいました(2025年1月6日現在)。

 こういった事件がドイツで起きたのは初めてではありません。2016年12月、ベルリンのクリスマスマーケットでトラックが突っ込み、12人が命を落とすという事件がありました。

 このベルリンでの事件以来、ドイツのみならず、スイスやその他欧州の国々では、クリスマスマーケット開催時のセキュリティ対策に注力するように。


通常は画像のように、ブロックの間を鋼鉄製ワイヤでつなぎ、緊急車両が入る時のみワイヤを外すことができる仕組みになっています

通常は画像のように、ブロックの間を鋼鉄製ワイヤでつなぎ、緊急車両が入る時のみワイヤを外すことができる仕組みになっています

 それなのになぜ今回この悲劇が起きてしまったのでしょうか。

 マクデブルクでも車両侵入禁止のブロック等は設置していたものの、遮断物となる歩行者用信号機とブロックの間に6メートルの広い空間がある場所が存在したため、そこから犯人が車で暴走・侵入した、と複数の現地メディアが報じていました。

 さらに、計画されていた場所に待機しているはずだった警察車両が、設定地よりも遠くにいたことも判明、現在市と警察の責任も問われているとのことです。


このように道路を大型車両でブロックしているクリスマスマーケットも

このように道路を大型車両でブロックしているクリスマスマーケットも

 また今回のクリスマスマーケット襲撃事件が起きて以来、人種差別を動機とした、何の罪もない移民に対する攻撃がこの町で増えている、という報道もありました。

 本来クリスマスの時期といえば、宗教に関わらず『Sharing is caring(分かち合いは思いやり)』の精神をわれわれに思い出させる時。それなのにこういった出来事が連鎖で起こってしまうのは、とても心が痛みます。




レポーター「小島 瑞生」の最近の記事

「スイス」の他の記事

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives