冬のスイスの人気料理といえばチーズフォンデュですが、最近ちょっと珍しいチーズフォンデュ体験をしてきました。それは山を上り下りするゴンドラ内でチーズフォンデュを楽しむ、というランチです。

　スイスでは、引退済みのゴンドラが敷地内に設置されて、そこでフォンデュが食べられる…といったレストランは結構あるのですが、実際に稼働しているゴンドラ内でチーズフォンデュ体験は今回初めてだったので、どんな感じなのか興味深々でした。

　場所は中央スイスにあるピラトゥス山（Ｐｉｌａｔｕｓ）。ルツェルン州のクリエンス（Ｋｒｉｅｎｓ）という町にあるケーブルカー駅から出発します。

　チーズフォンデュ用のゴンドラは、通常のものと少し異なっていて、ゴンドラに乗るとすでにミネラルウォーターと白ワインが置かれ、そしてＩＨ卓上用クッキングヒーターのようなものが中央に設置されたテーブルもありました。

　

　ぐつぐつと美味しそうなチーズの香りをさせたフォンデュ入りの鍋（カクロン）とパンが入った布袋もちゃんとあります。

　こうして４人乗りゴンドラ内でランチタイムです！　

　私たちの横を通り過ぎるゴンドラ内の乗客たちは当然ながら、「何をやってるんだろう？」と珍しそうにこちらのチーズフォンデュ食事風景を見ていました（笑）。写真撮影をしたり、ビデオを回している海外からの観光客までいました。

　チーズフォンデュと美味しいスイスワインを堪能した後は、途中駅でさらなる絶景を楽しんだり、レストランでコーヒー休憩をしたりしてゆっくり過ごしました。

　それにしても、美しいスイスの冬景色とチーズフォンデュが同時に楽しめるのは良い反面、チーズフォンデュをつついて、ワインを楽しみ、そして外の景色も眺めて写真も撮って、談笑もして――と口も目も手もたくさん動かさないといけなかったので、かなり忙しかったです（笑）。

　冬季限定のユニークな体験のおかげで、楽しく自然の中でリフレッシュできた一日でした。

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