フランス

フランス:パリ

別紙 敦子(べっし あつこ)

氏名=別紙敦子
職業=観光業
居住都市=パリ(フランス)とバルセロナ(スペイン)年間1:2の割合で、行き来しています。

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展示会場となったピカソ美術館の壁に大きく飾られたポスター

展示会場となったピカソ美術館の壁に大きく飾られたポスター

 巨匠ピカソは江戸時代の磯田湖龍斎や勝川春潮(葛飾北斎は彼の門人)らの浮世絵師の絵と、密接に関連している数多くの秘画を描いていた!と、ご存知でしたか?


開催されてから3カ月近くも経つというのに並んで入場!

開催されてから3カ月近くも経つというのに並んで入場!

 ピカソのプライベート・コレクションから、今まで一度も一般公開されていなかった作品の特別展示会が「ピカソの秘画と浮世絵」と題して、昨年11月5日から2月14日まで催されていました。

 とりわけ、葛飾北斎の「海女とタコ」は訪問客に衝撃を与えているようでした。
ピカソや他の芸術家も同じくタコと女を描いているが、念入りで繊細な日本人のモノの方が、素晴らしく印象深いとの感想がダントツでした。

 


「4匹の猫」には特に日本愛好するアーティストが集まっていた。1月25日撮影

「4匹の猫」には特に日本愛好するアーティストが集まっていた。1月25日撮影

 若いピカソがバルセロナに来た1895年、すでにジャポニスムはありました。
パリのキャバレー「黒猫」をモデルに4人の芸術家によって創設された「4匹の猫」は、若い芸術家のたまり場となりました。
ピカソは看板、メニューなどデザインし、店にもたくさんの絵を残しています。


 1900年、日本人の俳優として初の欧米巡業をしていた川上音二郎・貞奴の一座が欧州に来ました。
偶然にもピカソは3回にわたる貞奴の滞在時期に同じくバルセロナとパリに居合わせ、貞奴はピカソに彼女の公演ポスターを依頼する事になります。
二十歳そこそこのピカソが描いた貞奴が新鮮でした。
(写真撮影館内禁止でお見せできないのが残念です)


日本の影響を多大に受け、研究しているのが窺える展示会

日本の影響を多大に受け、研究しているのが窺える展示会

 日本の浮世絵・春画が世界の芸術家を魅了したように、現在もなお、日本人独特の筆の繊細さは、世界で爆発的人気を誇るアニメ・漫画でも明らか、多方面で魅了し続けるのでしょう。


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