風車の中ってどうなってるの?
2011.10.12 up
北ホーランド州、ザーンセスカンス村にある風車
多くの方がオランダといえば、真っ先に思い浮かべるのが風車とチューリップではないでしょうか。
観光ポスターでおなじみの風景であります。
内部はどうなっているのか気になりませんか?
オープンデー
風車にもいろいろなタイプがあって、粉引き用、マスタード生産用、油絞り、染料絞り、中には製材用に使われていた風車もあります。19世紀半ばには9千基ほどもあったのですが、メンテナンスにコストが大変かかるため、どんどん数が減ってしまい、今では1000基ほどです。たくさん風車が並んでいるに風景に出会いたければ、世界遺産にもなっているキンデルダイク、あるいはザーンセスカンス(明治村のようなところ)に行かねばなりません。
風力はエコなエネルギー
私の住んでいる町には粉引き用のものが1基だけあり、町のシンボルとなっています。
中は店舗になっていて、挽いた粉とともに、豆や穀類、蜂蜜やクッキー、お菓子づくりのレシピや材料が売られています。ここで売られている粉は添加物がはいっていないせいか、天然の甘みが口の中に広がる、優しい味です。
動力機関としての利用以外に風車はその昔、コミュニケーションの手段としても使われていました。たとえば戦争のときには羽の停止位置を利用して、暗号メッセージを送っていたのです。また結婚式のときは、羽にリボンをつけておめかしさせて、祝賀ムードを盛り上げてもいたと聞きます。
5月の「風車の日」はオランダ国内の多くの風車がオープンデーで、外部公開されます。
そのときに撮影した動画もあわせてみてみてくださいね。
立派に動いています
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風を読みながら羽を操作する風車守
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