美女が率いるユニーク政党は「動物のための党」
2012.09.28 up
モデルかとみまがう党首;HPのPRフォトより
小さな国ながらオランダにはたくさんの政党があります。
なかでもオランダらしいのが動物の権利と福祉を考える政党です。
2002年10月に設立され、年を追うごとに順調に支持を集めてきています。
とはいえ国政を握ることは全く視野にはいっていません。
啓発のための政党であり、人間と環境・自然との共生を目標にすえ、人間のエゴからくる生活環境を見直し、命ある動物たちにも労わりのまなざしを向け、限りある命を尊重しようというマニフェストを掲げています。
オランダ語では<De Partij voor de Dieren>のロゴ;HPのPRフォトより
政党代表はマリアンヌ・ティーメ、40歳少しすぎた女性で、党の看板として大いに活躍中です。彼女の場合、元々ベジタリアンで動物の権利について興味をもったのが、法律を学ぶ動機となり、その後、政界いりしました。ご主人は、有機農場を運営しているそうで、私生活でもベジタリアンを満喫中でしょうか。
さて先日9月18日(火)に開催されたプリンセスディ(女王様のオランダ新年度国会開催宣言セレモニー)では、彼女のドレスが話題を呼びました。ご主人の畑から収穫したニンジンを弾薬ベルトに見立てて、戦闘服のようにデザインしたものでした。南米でベジタリアン活動家として有名なチェゲバラの孫娘にインスピレーションを得たもので、この奇抜なドレスを着てスポーツ狩猟に対する法案提起を、公の場でアピールしたのです。
写真はこちらから。(彼女のブログです)
http://www.partyfortheanimals.info/content/view/298
ところで世界各国には動物のための政党(動物愛護政党)はどのくらいあるのでしょう?
オランダの動物政党のHPによると、イギリス、スペイン、ポルトガル、イタリア、ドイツ、オーストリア、スイス、デンマーク、ベルギー、オーストラリア、USA、カナダと結構たくさんあります。
またHPにはのってませんが、今年3月にはトルコにも初の動物の権利政党が結成されたようです。
数ある動物のための政党の中で、世界で初めて議席を獲得した「動物愛護政党」はオランダでした。さもありなん、という気がします。私の周囲をみわたしても、動物好きな人やベジタリアンはとても多いです。動物を飼っていない世帯のほうがマイノリティだと思います。
今回の選挙でも堅実に票を獲得しました
政党代表のマリアンヌ・ティーメ;HPのPRフォトより
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