出会いを求めて婚活を行い、お見合いパーティに出席するのは、ここカナダでも同じ。シングルズ・アクティビティクラブという、独身者向けにサイクリングなど、さまざまなアクティビティを企画して、同じ趣味の相手を探す「クラブ」もあります。

もっと手っ取り早いのが、スピードデート。男女が一人ひとりの相手と数分間、話をして、もう一度会いたい人を決めるというものです。以前、スピードデートを企画している人と話をしたことがありますが、彼女の場合、時間は5分。10人ｘ２(男女）の20人程度で行うそうです。

男性の1ー10と女性の1ー10をくじびきでまず決めて、女性の番号の順に並んで座ってもらいます。最初は男性の１が女性の１と（２は２、３は３…）話をする。5分後には男性の１は女性の2、男性の2が女性の3と…というようにローテーションしていきます。

最後に気に入った人、つまり付き合いたい人を選びます。この結果を主催者が調べて、お互いの気持ちが合っているようなら、連絡先をもらって、実際にデートをしてみるなりできるというもの。

いわゆる軟派なイベントですが、このスピードデートをバンクーバーの中央図書館で行うそうです。その名もRead Datingで、19歳から35歳までが、お気に入りの本やDVD、CDなどを持ち寄ります。これらのアイテムは話のきっかけをつかむためのもの。

いきなりスピードデートで初対面の人に話をしろと言われても、お話できないような人がいるかもしれません。でも、たとえばクイーンのDVDを持っていたら、「クイーン、好きですか？僕もですよ～」とか、話もはずむかもしれません。

バンクーバーだなぁと思ったのは、この図書館でのスピードデート。異性同士以外に、男性同性愛者、女性同性愛者、両性愛者の人向けのGLBTQの回もあることです。

バンクーバー中央図書館はコロッセウムのようなおしゃれな建物で、本好きの私のお気に入りのスポットですが、こんなイベントも企画すると読むと、ますます行くのが楽しくなります。

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