カナダ

カナダ:バンクーバー

西川 桂子(にしかわ けいこ)

職業…翻訳者、ライター、記者
居住都市…バンクーバー(カナダ)

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カナダでは8月末から9月の頭にかけて、新学年が始まります。本来なら、夏休みが終わって、フレッシュな気分で学校に戻っているはずのこの時期ですが、バンクーバーのあるBC州の先生の労働組合が労働争議の最中です。


Vancouver Sun紙の読者のページでも、議論が続けられています

Vancouver Sun紙の読者のページでも、議論が続けられています

2005年には、教師がストライキを行い、公立校は授業がない日が続きました。今回もなかなか合意に達しないということで、新学期早々、ストライキか?と思っていましたが、とりあえずは、今のところ学校は開いています。

学校からの手紙によると、
・管理職にあたる校長、副校長との特定のミーティングには参加しない。
・学校で写真を撮る機会には参加しない。
・スタッフミーティングには出席しない。
・授業時間以外の教師の活動には参加しない。(おそらくクラブ活動の顧問など)
・備品の発注を行わない。
・学校からの連絡の配布は行わない。
・通知簿の準備はしない。
などとあります。

ただし、12年生(高校3年生)については、成績が出ないと、日本のような入学試験がないカナダでは進学できないことになるので、例外のようです。

とりあえずは、教育の空白ということはなく、どちらかというと、先生自身が困らないのかと思う項目もあります。

直接、各生徒に関係するとすれば、通知簿ですが、通知簿をもらう時期までには解決していることを期待します。娘の説明によると、通知簿としてもらえないものの、ウェブサイト上で学習達成状況は確認できるということでした。詳しくは担任か学校に聞いてみなければと思っています。


小3の遠足。児童数20人のクラスに教師と助手2人で3人が付いていました

小3の遠足。児童数20人のクラスに教師と助手2人で3人が付いていました

前回のストは1ヶ月ほど続き、子どもを持つ親としては辟易しました。先生がストをするのは信じられないと思ったものの、私が話をしたカナダ人の多くは教師もストをする権利がある、正当な労働条件を確保することで、結果的には教育にも良い影響があるという考えだったのを覚えています。

私などは、どうしても日本の先生と比較して、労働条件も十分良いし、なぜストをするのか?と考えてしまいがちです。確かにカナダと日本の先生の労働環境は比べるべきではありません…と思いながら、どうもすっきりしません。

早く解決しますように。




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