押される「新聞需要」
2012.10.09 up
新聞を見ている人々の姿は、心地よい朝の一コマ。
朝は、ベンチやカフェで新聞を読んでいる人の姿を 頻繁に見かけることが出来ます。
でも、新聞は購入するわけではなく、毎朝無料で配られるモノで 情報収集する人が殆どなのが現実です。
私も、少しふれるだけで手が真っ黒になってしまうのが難点ではありますが、それで大まかのニュースが手に入るので満足しています。
無料で配られる新聞は、毎朝 手渡し、「おはよう」と挨拶を交わす。
新聞を購入する人は、本当に減少傾向にあると耳にしましたし、実際生活していても実感してしまいます。
図書館にも、カフェにも最新の新聞が用意されていますし、その上、無料新聞が、愛想よく配られるのですから。
街のあちこちにあるキオスク。新聞をはじめ雑誌やちょっとした食品まで買える。
欧州では、毎朝 日本と違い自宅まで配達するシステムは有りません。
そこで、キオスク(小型売店)を尋ねてみました。
店の存続は、新聞の売り上げに左右されるほどだったそうです。
一昔の忙しかった朝は望めないと店主は嘆きます。
新聞を買うついでに、何か購入してくれていた客が、年々減って厳しい状況だそうです。
朝刊は1.2~1.3ユーロ/約120~130円です。(外国の新聞はおよそ30%増しで販売)
ところで、こういう場合もあります。
私の興味のあるフランス新聞は、何故か国内外問わず、電子版を扱わず新聞紙に一貫しています。
それでも、内容のユーモアさと信用性から、フランス人の間で絶大の人気を得ています。
多くの新聞社がインターネット新聞を始めているのに、こういう企業も有るのが嬉しいです。
これは、「使い慣れたものを大切にする、最新式の便利さだけを求めない」フランス人の気質が現れているような気がしました。
都市では色々な国の新聞が手に入る。これは、アラビア語の新聞アンダルスプレス。
スペインの歳出削減策で9月1日より、税率がかなり上がった中で、新聞は最低税率4%を維持してくれたが、ノートなどの文房具は、4%から最高税率21%になり、これからの変化が油断できません。
どうか、『新聞』と『私たち』の心地よい関係が続きますように!
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5 - Comments
しまじろう@札幌市より:
2012 年 10 月 11 日 10:27:35
別紙さん、はじめまして!札幌より楽しく拝読させていただいているハンドルネーム『しまじろう』と申します。どうぞ、よろしくお願いいたします!
無料新聞と販売されている新聞の違いがよく分かっていないのですが、同じ内容であれば無料の方が重宝されるということになるのでしょうか?電子版を導入せずに紙媒体にしている姿勢からも、記事や内容に自信を持ち、紙媒体でしか表現し得ないものを大事にするという気概が伝わってきます。これもフランスという国の特性を感じます。
別紙敦子より:
2012 年 10 月 11 日 19:38:28
しまじろう 様
コメント、ありがとうございます。
札幌の読者ですか。とても嬉しいです!
無料新聞は、日によりますが、24ページ前後のものです。
内容は、政治・社会・スポーツ・芸能・世界・イヴェント予定、
当日のテレビ番組や映画館情報など、バラエテイーに富んでいますが、
そのうち、8ページは広告が紙面を埋めています。
全体の約3分の1です。
ですから、販売されている新聞の内容と、同等とは思えません。
ただ、広く浅く情報を得るのみで良いと考えている人で、
詳しく知りたいことは、インターネットを通して調べると言う方にとっては、
「重宝している」と言えるのかもしれません。
残念なことに、そういう方が多いのが 現実のように思います。
フランスの紙媒体のみで、頑張っている新聞社は、本当に強いと思います。
読者からの内容についての信頼性は抜群で、
情報や目の付け所が、非常に敏速なのです。
そして、彼らの批判・批評が特に、読者を強く惹かれさせる要因となっています。
これからも、宜しくお願いいたします。
しまじろう@札幌市より:
2012 年 10 月 12 日 10:51:50
別紙さん、コメント感謝です!ありがとうございます!
別紙さんのコメントを拝見してて、日本における新聞のスタイルから批評等の部分を排除し、その代わりにエンタメ情報や広告を多めにしているというのが想像できます。ここ数年、日本各地で増えているフリーペーパー(フリーマガジン)のようなものに、その日の情報(ニュースやテレビラジオ、映画)をプラスして毎日発行しているという感じでしょうか?
紙媒体だけで勝負する新聞の潔さに共感する読者が多いというのは、記者自身の取材スタイルや考え方、新聞社そのものの姿勢、ものの見に共感する部分も大きいんじゃないかと思います。実は新聞ではないのですが、ここ北海道にも、WebサイトやTwitter,Facebookやブログを一切開設せず、本(紙媒体)だけで北海道の旅や問題点を浮き彫りにしている『北海道いい旅研究室』が多くの読者の共感を得ています。
*本に掲載されている情報を記載することは、二次情報ということになり、それ自体が問題と考えており、それは行いませんが、あくまで『こういった本を書かれている方がいます』ということで書かせていただいております。
しまじろう@札幌市より:
2012 年 10 月 12 日 11:11:03
(先程の続きです)
編集長の舘浦(たてうら)あざらしさんが自ら取材し、温泉の湯守や小さな宿の宿主さんと語らい、本当の意味での”旅”と北海道の問題点を、あざらしさんの視点と本音、遊び心を交えて1冊の本として完成させています。この本には地図の描き方にも工夫があり、一般的な旅の本で見られる詳細なものではなく、簡単な概略的なものです。それは『自分で場所や行き方を調べて、本当の意味での旅を味わってほしい』というあざらしさんの本音でもあります。
Webサイトやブログ等を開設していないのも、あざらしさん自身がネット(特に個人ブログ)での情報を信用していないというのが大きいです。個人ブログ等での日帰り温泉の記事で、入浴時間や定休日、入浴料が改定されても、頻繁に更新していないことが多々あり、昔のデータのまま放置しているのは珍しくありません。そんな状況を鑑みて、やはり”紙媒体でしか信頼しようがない”というのを再確認したのだと思っています。この本には、色々な批評的なものも掲載されていますが、決して『辛口』というのではなく、温泉や北海道を愛するが故の『本音』であり、だからこそ問題点もストレートに書かれてあり、読者としては『今まで言いたくても(思っていても)出せない部分を突いてくれたことに対する感謝』の気持ちと共感を持ちます。
この本と出会って、いろんな意味での価値観が変わりました。ネットは確かに便利なものではあるけれど、あくまでサブ(補助)的なものでしかないし(有り難い部分はあるにせよ)。検索エンジンも決して『便利帳』ではないので(例えば、小さな町のお菓子屋さんの営業時間と定休日を知りたいと思っても、電話番号しか掲載されていないことが多くあります)、そういう場合は『少しでも情報があれば、それだけで有り難い』と思うようにしています。自分で電話して確かめる作業は昔も今も変わりません。全てネットで出来てしまえば、人間として調べるという作業を奪い、考えることをいまよりしなくなると思っています。という訳で紙媒体頑張れ!という思いと、自分で調べて謎を解くという、『いにしえからの考え方』を大事にしたいと思っています。
文章がもの凄く長くなってしまい、申し訳ございません。それでは、この辺で失礼いたします。
別紙敦子より:
2012 年 10 月 13 日 08:54:13
しまじろう様
お返事ありがとうございます。
私も、同感です。
全てネットで簡単に得られるならば、調べるという作業を奪い、
考えることを今よりしなくなりそうですね。
...とはいえ、しまじろう様と、このようにコンタクト出来、 まるで傍で
会話しているように意見を聞けるネット(IMAもそうですが…)の利点も、
素晴らしいと感じます。
私にとって、読者がどのように感じて読んでくださっているのか 知る時が、
一番嬉しいのだと実感いたしました。
時間をかけて長いコメントを書いて下さり、本当に光栄です。
何度も読んでしまいました!
ありがとうございます。
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