オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

前の月へ

2025.2

次の月へ
S M T W T F S
      1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28  

ポルトガル南部・アフガルヴェ地方は、美しい海岸で有名なリゾート地です。ここで収獲される海の幸は、日本のそれを彷彿とさせる豊かさ!タイ、タコ、エビ、スズキ、果てはアンコウまで、新鮮な魚を満喫することが出来ます。この地方に伝わる郷土料理も、魚をたくさん使った素朴な料理・カタプラーナ。凝った料理ではありませんが、非常に味わいのある独特な一品です。


南部を代表する、カタプラーナ

南部を代表する、カタプラーナ

カタプラーナとは、この料理を作るときに使う鍋のこと。この鍋は、日本でいうなら銅鍋でしょうか。ブロンズ色に光る鍋に、いろいろな材料を入れます。材料は、アサリ、エビ、スズキなどの白身の魚、ピーマン、玉ねぎ、トマト、そしてベーコンやソーセージなどですが、魚と肉類のコンビネーションは絶妙!決め手は、仕上げに入れる香菜で、独特の芳香が食感をそそること請け合いです。


材料を入れたら、塩コショウして、カタプラーナ鍋にふたをし、5分から8分くらい待つことしばし。アサリの口が開いたら、香菜を散らし入れて、カタプラーナの出来上がり!熱いところを、パンと一緒に食べると最高です。日本人の口にもよく合い、あっと驚く味わいの深さ。カタプラーナ鍋がなくても、普通の鍋を使って、重めの蓋を使ってきっちり味を封じ込めれば、同じように作れるよ!と、地元の人たちはアドバイスしてくれました。


アルガルベ地方には、カタプラーナだけではなく、日本人好みの魚料理がたくさんあります。そのひとつが、焼きいわし。これは、特に夏にバーベキュー感覚で、屋外で料理されるのですが、いわしに塩を振り、焼くだけ。簡単ですが、これがまたおいしいのです。いわしは、どうも日本のそれよりも大きめで、多少大味気味…ですが、新鮮度抜群で美味!焼きあがったら、こちらは酢をかけて食べます。


アルガルベ地方の人たちは、朝ごはんとして、このいわしを食べる人もいます。朝、目覚めたらすぐ、庭にあるバーベキューに火を入れて、いわしやたら等、好みの魚を塩焼きにするのです。11月の中旬でも19度という初夏(?)の陽気のアルガルベでは、暦の上では秋ですが、秋刀魚ならぬ各種の魚が楽しめます。


レポーター「フリードリヒス カオル」の最近の記事

「オランダ」の他の記事

  • 851 ビュー
  • 0 コメント

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives