オランダ国旗にまつわるトリビア
2012.02.29 up
オランダの国旗
フランス語で3色という意味のトリコロール、この単語をみたら、すぐにフランス国旗が頭に浮かぶのではないでしょうか。ところがです、3色旗を世界で初めて使ったのはオランダ人なんです。
ニューヨーク市の旗はオランダ国旗の影響をうけています
フランスの旗は縦で、むかって左から青、白、赤です。
一方オランダは水平で上から赤、白、青です。ナポレオン統治時代は紛らわしいため、オランダではこの水平旗を使用することは禁止されていました。
元々オランダ国旗は、建国の父「オラニエ公」がスペインと戦ったときに使用したもので、「プリンスの旗 (Prinsenvlag)」と呼ばれていました。
ロイヤルファミリーの展示
当初は赤ではなく、オラニエ(英語読みではオレンジ公爵)の、オレンジ色だったのです。なぜ赤に変わったのかは諸説紛々ありまして、橙色の染料がなかったとか、海上では見えにくかったのだとか、時代がくだるにつれオラニエ公への反感が募ってきたからと、色々あげられています。
オラニア公時代の面影を残すのがニューヨーク市の旗です。ニューヨークはオランダ人が入植してつくった町です。注意してみると、中央には入植が始まった年、1625という数字と風車のモチーフがみれます。(上から2番目の写真ご参照)
植民地時代の南アフリカの旗、オランダとともに英国の影響も
ルクセンブルクやロシアもオランダ国旗によく似た旗です。前者はオランダの統治下にあったため、後者はオランダに留学していたピョートル大帝がもちかえりロシア国旗にしたという説がありますが、どうやらこれは俗説のようです。
オランダの植民地だった南アフリカ共和国は、1928年から 1994年までプリンスの旗の変形版を使用していました。
悪名高き人種隔離政策”アパルトヘイト”を思い起こさせるということで、1994年4月を最後に今は使われていません。
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