カナダ

カナダ:バンクーバー

西川 桂子(にしかわ けいこ)

職業…翻訳者、ライター、記者
居住都市…バンクーバー(カナダ)

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この日は男の子もピンクのシャツで投稿します。

この日は男の子もピンクのシャツで投稿します。

2月の最終水曜日は、カナダでは、イジメ反対の日(Anti-Bullying Day)です。
別名、ピンクのシャツの日(Pink Shirt Day)で、イジメ反対に賛成する子どもたちは、ピンクのシャツでを着て学校に行きます。

我が家の子どもたちの学校でも、小学校では集会(朝にしないので、朝会ではありませんが、日本の学校の朝会のようなもの)があって、イジメはやめようという話があったそうです。

中学生の娘のほうは、先生からではなくて、こういった活動をしているクラブの子どもたちが中心に、生徒たちにイジメはやめようと呼びかけました。


運動は2007年に始まりました。(CBCニュース)

運動は2007年に始まりました。(CBCニュース)

このイジメ反対の日が始まったきっかけとなったのは、2007年、カナダの東部にあるノバスコシア州で、学校の初日にピンクのシャツを着て登校した新入生の男の子がイジメに遭ったことです。

CBCの記事のよると、「男がピンクを着るなんて、ホモセクシュアルに違いない」と侮辱されたとか。その話を聞いた、上級生の二人が、何かしよう、と近くのディスカウントショップに行って、ピンクのシャツを50着、買ってきて、配りました。さらに、ネットで他の生徒にも呼びかけ、その生徒たちが他の生徒たちに...と、翌日、数百人の生徒がピンクのシャツを着て登校しました。

中には頭から足元までピンクを着用していた生徒もいたとか。

2008年、バンクーバーのある、西海岸のBC州の首相が2月27日を、イジメ反対の日にすると宣言したことから、さらに運動は大きくなりました。


フラッシュモブを行った子どもたちも

フラッシュモブを行った子どもたちも

フラッシュモブで、アピールするのも人気のようで、バンクーバー国際空港のあるリッチモンド市では、ショッピングセンターで、500人以上の生徒たちによるフラッシュモブが繰り広げられました。高校生がダンスリーダーとなって小学校を回って指導して、準備したと言います。

<動画0>

残念ながら、なかなかイジメはなくならないようですが、こういった活動で少しずつでも、減っていくといいなと思います。




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