寿司にまつわる映画もエントリー 食の映画祭
2012.03.10 up
The Food Film Festival
「食う」にまつわる映画祭が3月16日(金)~18日(日)の3日間、アムステルダムで開催されます。
映画祭は数々あれど、「食」を切り口にしたフィルムフェスティバルはひょっとしたらオランダだけかもしれません。食べることは私たちの生命の源となる大切な行為ながら、あまりにも身近なことなので立ち止まって考えることも少ないもんです。
「食べる」は文化
でも、ここでちょっと思いつくだけでも、
先進国の肥満や拒食の問題。
一方で飢えやグローバル企業の搾取に苦しむ途上国の人たちの存在。
食卓にのぼるまでに、何千キロも旅してきた食品のプロフィールも気になるところです。はたまた大量の残飯や期限切れの食品の行き先はどこなんでしょうか?それから遺伝子組換え食品や残留農薬の問題も無視できません。
なんて考え出したら食欲が落ちてしまいそうですが、消費者の一人一人がほんの少し賢くなって気遣うのが最初の1歩です。
社会派の堅い話ばかりかというと全然そんなことはなく、食べ物をアートに仕立ててしまう気鋭のシェフやアニメ作品も上映されます。
なんといっても見逃したくないのが、寿司にまつわるドキュメンタリー映画です。それも2本上映される予定です。ひとつはNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」にも取り上げられた小野二郎さんの映画。
Jiro, Dreams of Sushi
ミシュラン3つ星の寿司屋です。
もう1本はSushi: the Global Catch
世界の寿司ブームでマグロが高騰する様子をおったドキュメンタリー映画です。クラシック作品では伊丹十三のたんぽぽも上映されます。
この調子でいけば来年は日本発”キャラ弁”登場の予感がしますねー。
最終日にはイギリスの消費者運動家・ロンドン市立大学食料政策学教授のティム・ラング (Tim Lang) がゲストスピーカーでやってきます。氏はフード・マイレージ (地産地消を啓発する運動 )のきっかけとなる ”food miles”. という概念を提唱した人物です。
詳しくは公式サイトをごらんください。(英語とオランダ語)
http://www.foodfilmfestival.nl/en/
http://www.foodfilmfestival.nl/
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タグ:食,映画祭,寿司,フィルムフェスティバル,フード
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