
4階建ての日系ホームは介護付き住宅
日本にいる父が入院、手術をしたため、9月の頭に1週間ほど日本に帰っていました。その間、父には独居はもう無理と私は思っているので、高齢者住宅や介護施設も見学してきました。
カナダで日系高齢者の訪問ボランティアをしている私にとって、カナダの施設との違いも興味深かったので、今回はカナダの介護施設、高齢者住宅の紹介をしようと思います。まずは利用者は日系人が中心という施設です。カナダ政府からも補助が出ているため、入居者は日系人のみというわけではありません。
介護付き住宅の「日系ホーム」と、自立した高齢者のための住宅「サクラ荘」が道をはさんで並んで建っています。

日系ホームの部屋の見取り図(http://seniors.nikkeiplace.org/ja/residence/nikkei-home/)
日系ホームの部屋はオープン前に見学させてもらって以来、見せてもらったことはありません。なので、ウェブサイトから見取り図を借りてきました。
部屋はキッチン、浴室、寝室、リビングルームがあるワンベッドルームタイプか、リビングと寝室が一緒になったスタジオタイプの2種類。前者は600 ?700 平方フィート(55.7~65平米)、後者が部屋によって多少変わりますが、350 平方フィート(32.5平米)です。日本は18平米が多いと聞いたので、広々としています。
「できる限りの自立性を保ちながら、資格を持つスタッフによる個人的な介護(ケア)を24時間体制で受けることができます」とあるように、基本的には認知症を発症した入居者は別の施設に移る必要があると聞いています。一方、ホームに隣接した店で、この方は認知症だなと感じる入居者に会ったことがあるため、軽度なら退居の必要はなさそうです。
そして気になる費用は、収入に準じてスライド式。例えば、年金収入が $1,000で、他に資産を持っていない場合は月額 $790 が家賃です。収入が $2,000で、資産なしの場合、家賃は$1,300になります。
政府の援助のある施設だと、年金の額の7ー8割と言うところが多いと聞いていますので、低所得者にはありがたいです。
この費用には、光熱費、暖房費、緊急時対応コールシステム、朝、夕の2食、週毎の家事サービス、介護サービス費が含まれます。
介護サービスは日本人ヘルパーによるものというわけではありません。

食事のメニュー。日本食を用意してもらえるのが、日本人には嬉しい!
日系ホームやサクラ荘の魅力はほかにも、日本人、日系人がボランティアでよく訪問してくれるところでしょう。歳を取ると、英語での生活が面倒になりそうなので、私のような日本人にはとても快適そうです。問題は人気が高くて、なかなか入居できないこと。
私が高齢者住宅や介護施設へ移る必要が出てきたとき、空き部屋があるのか今から心配しています。
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