アメリカ

アメリカ:シアトル

ハフマン・ワカバ

職業…兼業主婦(メーカー勤務)

居住都市…シアトル(アメリカワシントン州)

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2017.4

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投票後、最初の日曜日に発行された新聞の一面。Hopes and Fears.(希望と恐怖)のタイトルで、トランプ支持者と移民の学生の記事を掲載

投票後、最初の日曜日に発行された新聞の一面。Hopes and Fears.(希望と恐怖)のタイトルで、トランプ支持者と移民の学生の記事を掲載

「朝起きたら世界が変わってた」「今日は喪服を着てきた」――いずれも大統領選挙の翌朝、会社の同僚が発した言葉です。会社全体もまるでお葬式のように静かでした。

トランプ勝利で終わったアメリカ大統領選。私は前日の開票速報をシアトル時間午後9時(ニューヨーク時間午前12時)ごろまでしか見ていなかったのですが、ヒラリーの形勢が不利なのは明らかで、選挙特別番組のキャスターたちの困惑振りも見て取れました。不穏な空気のまま朝を迎えテレビをつけると、まさに冒頭の同僚の言葉通り。


高速道路の壁に書かれたスプレーの落書き(一部加工)。走行中だったので、きちんと撮影できませんでしたが、R.I.P. America.(アメリカよ、安らかに眠れ)の後には、トランプをののしる言葉が書かれていました

高速道路の壁に書かれたスプレーの落書き(一部加工)。走行中だったので、きちんと撮影できませんでしたが、R.I.P. America.(アメリカよ、安らかに眠れ)の後には、トランプをののしる言葉が書かれていました

私の住むシアトルは民主党びいきの人が多く、シアトル市長もワシントン州知事も民主党出であるため、知らず知らずのうちに民主党=ヒラリーが勝って当然の空気に慣れてしまったのかもしれません。ですが、田舎のほうに行けばTrump/Pence(トランプ/ペンス)と書かれたプラカードをよく目にしますし、小学生の息子のクラスでもトランプ支持者であることを名言する子供が幾人かはいた様子。あえて表明しなかっただけで、トランプ支持者は実は多かったのでしょう。


選挙から1週間がたち、日本でも報道されているように、アメリカ各地でトランプ次期大統領への抗議デモが起こっています。シアトルでもダウンタウンをはじめ、市内・周辺の高校でもシュプレヒコールの嵐です。


一方、マイノリティや女性をターゲットにした嫌がらせや暴言の類もあちこちから聞こえてきます。知人から聞いたいくつかの話を例として紹介します。

ファストフード店のドライブスルーで待っていた黒人女性の車が、一部道をふさいでいたことに対して、ある白人女性が黒人の差別用語で口汚くののしったそうです。それを聞いた別の白人女性が注意したところ、最初の白人女性は「トランプが大統領になるなんだから、いいたいこと言ったっていいのよ!」

サッカー、ワールドカップの予選試合、アメリカvs.メキシコのゲームをスポーツバーで観戦していた人たち。メキシコが勝利し、叫び出したのはBuild the wall! Build the wall! (壁を建てろ! 壁を建てろ!)

とある公園で。有色人種の女性が犬を連れて散歩していた際、ベンチに座っている年配の白人女性からじろじろと見られたので、挨拶し話しかけたところ…、「何考えているの!? 二度と私に話しかけないで!」


私の夫も安全ピンで意思表示

私の夫も安全ピンで意思表示

選挙後、ひとつのムーブメントとなっているのが、服に「安全ピン」をつけて、「私は(差別などをしない)安全な存在」と意思表明することです。これはイギリスがEUを脱退したときに、一部の英国国民が行った「移民を差別しない」意思表示を真似たものだそうです。

移民で女性である私も選挙結果には動揺していますが、まずは冷静に、どのような方向にアメリカが向かうのかを肌で感じ、正しいと思える決断をしたいと思っています。


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