カナダ

カナダ:バンクーバー

西川 桂子(にしかわ けいこ)

職業…翻訳者、ライター、記者
居住都市…バンクーバー(カナダ)

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 1月8日にテヘランで墜落したウクライナ航空機。9日にはカナダのトルドー首相が、イランが発射したミサイルに撃墜されたようだと会見を行いました。

 カナダの首相がこのような発表を行ったのは、約170人の犠牲者の内訳がイラン人82人、カナダ人63人、全乗員9人を含むウクライナ人11人、スウェーデン人10人、アフガニスタン人4人、ドイツ人3人と、カナダ人の割合が多かったためです。

 イラン軍は当初、撃墜説については否定していましたが、11日になって「ウクライナの旅客機は人為的なミスによって攻撃」との声明を発表。一転してミスを認めました。

 カナダに住んでいる私がやりきれないなと思うのは、犠牲者のほとんどがイラン系であることです。

 ウクライナ人やスウェーデン人、アフガニスタン人などは分かりませんが、カナダ人に関しては、ほとんどがイラン系です。


バンクーバー周辺での犠牲者を報じるVancouver Sun誌のYouTube。イラン系ばかりなのが分かる

バンクーバー周辺での犠牲者を報じるVancouver Sun誌のYouTube。イラン系ばかりなのが分かる

 カナダでは過去20年ほどの間に、イランからの移民が急増しています。

 カナダ統計局の調べでは2001年イランからの移民は 71,990人だったのに対し、2011年には120,685人と168% の伸びを記録しています。

 トロントには10万人以上のイラン系移民がいるそうですが、バンクーバー周辺でも特にノースバンクーバーという地域はイラン系が多いことで知られています。


NewToBCが2011年に発表した資料。ノースバンクーバー市地域でイラン系が多い

NewToBCが2011年に発表した資料。ノースバンクーバー市地域でイラン系が多い

 イラン系の友人によると、欧米の制裁措置によりインフレが加速して、お金のある人は何とか国外に出ようとしているそうです。そして、特にトランプ政権になってイランのようなイスラム教徒の多い国民のアメリカへの入国が制限されているため、カナダに流れているとか。

 63人がカナダ人と報道されていましたが、結局は大半がイラン系だったようで、イラン軍がイラン人を犠牲にしてしまうという悲劇が起きてしまいました。




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