カナダ

カナダ:バンクーバー

西川 桂子(にしかわ けいこ)

職業…翻訳者、ライター、記者
居住都市…バンクーバー(カナダ)

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コロナ騒ぎもどこ吹く風、4万人近くが観戦

コロナ騒ぎもどこ吹く風、4万人近くが観戦

 2月29日の週末はトイレットペーパーや食料品が売り切れて、カナダでも新型肺炎への危機感が高まってきたと感じたのですが、まだ対岸の火事という認識の人が多いようです。(3月9日時点)

 というのも、3月7日、8日とバンクーバーで行われたラグビーセブンズ大会が大いに盛り上がり、特に7日はカナダラグビー史上最多の4万人近い観衆が訪れました。

 我が家でも毎年、観戦に出かけているのですが、さすがに私は行く気はせず。家族にも「行かないよね?」と聞いたら「もちろん行く」との返事でした。

 仕方なしに、せめてこれだけはと、貴重品のマスクを渡したのに、誰もつけていなかったと未使用のまま返されてしまいました。


確かに誰もマスクをしてない?!

確かに誰もマスクをしてない?!

 3月5日にはバンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州の高齢者施設で、新型肺炎の患者を確認、すなわち市中感染が報告されました。翌6日にはさらに6人が感染。そのうち一人は、5日に感染が見つかった高齢者施設の入居者で、カナダで初めての新型肝炎による死者となりました。

 お隣のワシントン州でも高齢者施設からの感染で広まっているだけに、私などはいよいよ来たかと緊張していますが、まだまだカナダ人はよく言えば冷静、悪く言えば危機感がないと感じています。


公共交通機関スカイトレインでもマスクの人がいない

公共交通機関スカイトレインでもマスクの人がいない

 ちなみにここブリティッシュコロンビア州での感染は最初の5件は中国、その後6ー12件がイラン、13人目はインドと香港への渡航歴、14ー19件がイラン、20人目はシアトルへの渡航歴ありで、21人目が最初の市中感染です。

 6日以降もイラン関連で3人の感染が確認されましたが、グランド・プリンセスを下船した人が2人、さらに市中感染が5人います。

 興味深いことに最新ケースはイタリアからの帰国者であったことと、さらにオンタリオ州などではドイツやアメリカ中西部、オランダからの帰国者の感染も確認されていることです。


コストコに出現した防護服姿の女性

コストコに出現した防護服姿の女性

 最後に危機感なしの例としてこちらを。バンクーバーから80キロほど離れた町のコストコに出現したという、防御服姿の女性。93.7 JR Countryというラジオ局のウェブサイトで、現実なのか、フォトショップで加工したのか?と話題になっていました。結局、この女性の友人という人が彼女は冗談で仮装して行ったと証言しました。

 死者も出ているのにブラックジョークだと叩かれてもおかしくないと思いますが、何事もありません。



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