カナダ

カナダ:バンクーバー

西川 桂子(にしかわ けいこ)

職業…翻訳者、ライター、記者
居住都市…バンクーバー(カナダ)

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約2か月閉店していた理髪店。オープンを待ちかねた人たちが並んだ

約2か月閉店していた理髪店。オープンを待ちかねた人たちが並んだ

 バンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州では、5月19日から経済再開の第二段階になりました。歯科、理髪店、美容院、理学療法士のオフィス、レストラン、小売店などが、感染防止の措置を取った上で営業再開する許可が出たのです。

 措置を取った上なので、準備ができた店舗やオフィスのみが開いていますが、近くの理髪店がオープンしたのを見て、私も慌てて美容院に予約の電話を入れました。すぐにでもヘアカットをしてもらえるかと思いましたが、「一人のカットを終えるごとに、椅子や器具などすべて消毒しているの」ということで、一日に取る予約数も減っていて、今日、25日にやっと髪を切ることができました。

 ただ、これまでとはかなり違った美容院の利用となりました。


ある理髪店の利用注意事項。店内ではなく外で待つ

ある理髪店の利用注意事項。店内ではなく外で待つ

 まず、店に着くと、「ドアノブに触らないで」「スタッフがドアを開けるので、マスクをつけて待って」「食べ物、飲み物の持ち込みは禁止」などの注意事項がドアに貼られています。

 私に気づいた、スタッフがドアを開けてくれましたが、ソーシャルディスタンスの2メートル、離れて立つように言われて、まずはマスクのチェック。ちゃんと鼻までフィットさせているかなど確認した上で、ハンドサニタイザーを使うように指示がありました。

 その上で、矢印に従って入店。所定の場所にカバンを置いて、やっと椅子に座ることができました。

 椅子の間隔もソーシャルディスタンス確保のため、これまでよりも広くなっています。また、マスクを持っていないゲストには使い捨てのマスクを販売していて、マスクなしではカットしてもらえませんでした。

 もちろんスタッフもマスク、そしてさらにフェースシールドを着用。ここはヘアカットのみの場合、シャンプーサービスは休止していました。

 髪を切ってもらった後のお支払も、接触を避けるため、できるだけクレジットカードでのお支払いということでした。

 アジア人経営の店舗ということもあって、しっかりした対応をしてくれたなというのが正直な感想でしたが、「特に白人のお客様の中には、パラノイアか?」といったコメントをする人もいるそうです。パラノイアぐらいのほうが安心すると思うのですが、スタッフさんはあまり良い気分はしなかったそうです。

 どうしてもコロナと中国のイメージができていて、カナダ人にとっては、日本人も韓国人、中国人も同じであるため、特に白人の人たちの反応には神経質になるそうです。

 また料金はコロナでの営業停止以前と比べて、3ドル(300円ほど)のアップ。「消毒したりしなければいけないので、一人ひとりのお客様への手間が増えているので、値上げさせてもらっています」との説明でした。

 個人的にはしっかり対策してもらったほうが、利用しても安心ですが、このコロナ対策はいつまで続くのか、たとえば椅子を一人のカットが終わると椅子を消毒する、といったサービスはNew Norm(新しい日常)として定着するのか、気になっています。





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